自らの文体についての発言。

新井素子さんの発言だったか文章だったかで確か”漫画と同じくらい速く読める文体を目指した”という意味のものがあったような気がするのだが、どこに出てきたかを忘れてしまった。
自らの文体について言及した部分を少しずつ確認しようと思っている。これは『幻想文学』9号のインタビューでの発言。『あなたにここにいて欲しい』を上梓した後にこのようなことを仰っていた。

この文体は基本的には私の話し方がもとになってるんで、年齢が上がるにつれて多少の変遷はあるんですよね。だから十六の時に書いたのと、今度のでは確実にちがうし、それに三十すぎまで今の文体で続けられるかどうか分からないので、そろそろいいかげんに試行錯誤を始めてみようかなと思っているところです。

1984年、今からちょうど20年前の発言である。