J1リーグ第22節、対大分トリニータ戦。

2-1で辛勝。テレビで観ていても本当に苦しい試合だった。ただでさえ負傷者が多いというのに今度は前半途中で茶野が負傷退場。左太もも裏側の筋肉を痛めたようで、状態を確認した関係者がすぐ×印を出した程状態はよくないらしい。代わりに入った大井はよくやっていたが、鈴木、服部、茶野、森下とこうまでディフェンダーに負傷者が続出しては次のベンチ入りメンバーがいないではないか。いよいよ松下の登場か? 代表、ACLJリーグと出ずっぱりの田中誠の疲労の蓄積も心配されるというのに。比較的軽傷と思われる服部の復活の目処は付いているのだろうか。不安である。金珍圭を獲得しておいて本当によかったと思わざるを得ない。
さて試合だが、その金珍圭が2得点に絡む活躍を見せた。高松に先制点を決められた前半であったが、金珍圭からのロングクロスをゴール前で相手DFと競り合った崔龍洙がうまくスペースに落とし、走り込んだ前田がネットに突き刺さる豪快なシュートを決めた。見事。前半は1-1で折り返したものの、すぐに芝がめくれ上がってしまう悪条件のピッチで相当足に来ていたのか後半は選手の足が止まって足下へのパスばかりとなってしまう。不用意なパスをカットされて大分の反撃を何度も喰らうという苦戦ぶり。期待していた3トップも動かない崔龍洙が足かせとなり攻撃に迫力があるとは言いがたい。後半14分に船谷投入とレポーターが伝えたので、攻撃に蓋をしていた崔龍洙と交代させ船谷をトップ下に置いて前田・カレンのツートップにするんだろうなと思っていたら、なんと交代したのはカレンだった。中盤で守備に走り回っていたカレンが下がったことにより、更に大分の攻撃が加速する。何度も危ない場面はあったが守備陣の踏ん張りと決定的なシュートがクロスバーを叩くなどの幸運もあってゴールは割らせない。31分には崔龍洙に代わり中山を投入、これで前線が活気づき右サイドの太田を使った攻撃ができるようになる。しかしこちらもゴールを決めるには到らない。引き分け濃厚となった後半44分、左サイドで得た船谷のFKを頭で合わせたのは金珍圭であった。勝ち越し! 胸の空くゴールであった。珍圭はよくあそこにいた。その後ロスタイム3分を凌ぎきってやっと勝ち点3をゲットしたのだった。ふ〜、冷や汗をかいた。よく勝ったよ。
他の試合ではガンバ大阪が勝ち鹿島が引き分けたため、首位が交代するという波乱がおきた。盤石と思われた鹿島も最近はいまいち精彩を欠く。ガンバはアラウージョフェルナンジーニョ・大黒の迫力ある攻撃陣が活躍し勢いが加速しているという感じ。そのガンバと磐田の勝ち点差は9である。まだ優勝の望みはある。とにかく誰かガンバを止めてくれ。この間の直接対決で敗れたのは痛かったなあ。とにかく上にはまだ4チームもいるのでこの先取りこぼしは禁物なのである。
次戦は9月10日の土曜日、ホーム・ヤマハスタジアム(磐田)大宮アルディージャを迎え撃つ。怪我人の復活が勝利の鍵である。