「アニメージュ」1983年12月号。

キララ文庫にて購入。600円。巻頭に新井素子ふくやまけいこの対談「ナウシカと蟲の話」が掲載されている。映画「風の谷のナウシカ」が翌年1984年3月公開されるので、誌上キャンペーンの一環らしい。他にも山岸凉子高橋留美子の「私もナウシカのファンです」という短文コメントが掲載されている。
しかし、対談ではナウシカにまつわる話はほとんどされていない。冒頭からしてこんな感じである。

AM まず、原作の「ナウシカ」を読んでの印象からお聞きしたいのですが。
新井 印象に残ったというのとは、ちょっとちがうんですけど。ペジテの船に虫がワーッとまとわりついている絵を見た瞬間、気持ちが悪くて、思わず本を放り投げてしまった!!(笑)
AM 虫、きらいですか?
新井 虫が出てくるといつもそうなんですけど、なるたけ虫にさわらないように、ページの隅っこをそおっと持ってめくるんです(笑)。

何も宣伝になってねぇ。この二人ならアニメージュの読者層に「ナウシカ」をアピールできるという編集部の判断だったのだろうか。単に編集部内にファンがいたってだけだったりして。