アジアの闘い。

代表の試合に比べると悲しいほど盛り上がっていないのだが、クラブチームだってアジアの舞台で闘っているのをご存じか。
現在、AFCチャンピオンズリーグという大会がJリーグと並行して開催されており、日本からは2002年リーグ王者のジュビロ磐田と、2003年リーグ王者の横浜F・マリノスが参加しているのである。AFCアジアサッカー連盟)が主宰するこの大会は、アジア各国の国内リーグ戦、及び国内カップ戦の王者が一同に集結しクラブチームのアジアNO.1を決定するという権威ある大会なのだ。ぶっちゃけて言えばUEFAチャンピオンズリーグのアジア版だと思って頂ければよろしいかと思う。
しかし、である。UEFAチャンピオンズリーグなんてスカパー!がわざわざ別料金を取って放送し、それでも見ちゃう人は数え切れないくらいいるのに対し、AFCチャンピオンズリーグなんて試合があった週末の深夜、草木も眠る丑三つ時に放映権を持つテレビ朝日がダイジェストをしかも関東ローカルで放送するのみ。ジュビロ磐田が拠点とする静岡県民は見ることも許されないというこの酷さ。この盛り上がりのなさを俺は憤るとともになんとかしてもらいたいと思うのである。
今週の「週刊サッカーダイジェスト」ではセルジオ越後が連載「天国と地獄」でACLが盛り上がっていない現状を採り上げ、こんなことを仰っている。

 ヨーロッパと比べたらアジアのサッカー文化が遅れているのは事実。でも地道な努力はつづけないといけない。間に合わせのキャスティング、間に合わせの会場ではなく、アジア全体を盛り上げてヨーロッパにも対抗できるような戦いを見ることができる。時間はかかるだろうけど、ACLがそういう大会に発展していくことを願うよ。

だからこのコラムを連載している「週刊サッカーダイジェスト」は白黒2ページだけじゃなくてもっと大きく採り上げてもいいじゃないかな。(セルジオ越後風)ちなみに今週の「週刊サッカーマガジン」はカラー2ページ。微妙な差だがカラーで拝めるのは嬉しいのである。
ジュビロ磐田はクラブ創設以来目標を真剣に「世界」に置いているクラブで、その入り口となる(かもしれない)AFCチャンピオンズリーグに優勝することは今シーズンの最大目標でもあるのである。クラブと選手は真剣に頑張っている。見に来る人も含めて、周りでもっと盛り上げる努力をしてみようじゃないか。