久美沙織「創世記」第4回。

第4回でついに新井素子さんがメインで登場している。さらになんと新井素子さんによる感想文までアップされてしまった。すごい。久美沙織による新井素子像も新井素子による思い出話も共に非常に面白い。俺は少女小説とかライトノベルには疎いので、「新井素子研究会」なんてサイトをやっていながらこの流れに完全に取り残されているのが個人的になんか悲しい。
とりあえず判る範囲で余計なお世話な補足。

とりみきさんに聞いてください。あの、ピンの甘い写真に「クラクラ」してしまったとどっかで告白なさっておられましたから。【引用】「輝く鬼才・新井素子

新井素子100%』に掲載された漫画「ニッポン新井素子時代」に描かれている。とり・みきの単行本にも収録されていた筈である。『とりみ菌』だったか?*1

あの当時、氷室さん、久美ちゃん、田中雅美さん、正本ノンさん、私を、まとめて売り出そうっていう企画が、コバルトにはあったと思います。そこで、私と久美ちゃんが知り合ったんじゃないかなあ。(というか、この時点で、氷室さんや田中さんや正本さんなんかと、まとめて知り合ったような気がする。大っ嫌いな写真をやたらと撮られて、もの凄く嫌だった覚えがある。)【引用】「新井素子の感想文」

この企画というのは「コバルト 1982年夏号」(創刊号)に載っていた「コバルトフレッシュ5――女流新鋭作家フェア」のことだろうか。『あたしの中の……』(文庫版)のサインの日付は1981年9月11日になっているので、たぶん二人が知り合ったのはこの企画よりも前ではないかと思われる。
しかしまあ、いろいろと参考になる連載だなあ。こういうのを読めてとてもうれしい。新井素子の「ずれ」が掲載された「いんなあとりっぷ」の表紙なんて初めて見た。持っていないのである。これと、久美沙織新井素子の対談が掲載されたという「さよならジュピター」のムックは探してみよう。

*1:『裏とり』(CBSソニー出版)でした。