あらいそし。

id:urouro360氏よりリファを頂く。お役に立ったようで嬉しいです。
で、氏の日記「活字うろうろ」5月13日の記述ですが。

「味野さんと○○さんとは…」の○○さんは伊藤さんだったよな。違ったっけ?たしか交換日記で、妹さんの名前が直子でとかいう話の流れだったように思うんですが。

残念ながら伊藤さんではないんですよ。この件が登場するのは『ひでおと素子の愛の交換日記3』(文庫)に収録されている「第二回 新井素子小説大賞 Part・1」です。入選第五席「農場」の第11章のタイトルが「ジョセフソン氏と結婚した新井素子」なのですが、これについての新井素子さんのコメントがまさに上記に該当します。(P.117)

(あ、あと、11番は、あり得ません。あたし、味野さんって人とジョセフソンさんって人とは結婚すまいって、昔っから決心してましたんで)

ということで、「○○さん」は「ジョセフソンさん」のことだったのです。結構印象に残る話のようで、以前「新井素子研究会」の掲示板でも話題に上ったことがあります。でも、これってあまり一般的な名詞じゃないですよね。僕は新井素子の本で覚えたことって数々ありますが、この単語も「交換日記」を読んでいなければたぶん知らなかったです。(何のことか判らない人はこのページを読むといいです。→IT用語辞典)。今だに「ジョセフソン素子」の記事を目にしても、ああ「愛の交換日記」に出てきた奴だ、としか思わないですから。
ちなみに、新井姉妹の名前については「新井素子小説大賞 Part・2」に登場しています。新井家のご両親は自分の名前を正しく読まれることが希であり、

で、名前にさんざこりたうちの親、娘に、まあまず読まれ違いのない素直な名前を付けたんだそうです。(素直な名前――素子と直子。親の手抜きを感じてしまう今日この頃です)

とP.133,134に書いてありました。手抜きかどうかはともかく、素直ないい名前なんじゃないかと思いますが。