ササキバラゴウ『〈美少女〉の現代史』。

サブタイトルは『「萌え」とキャラクター』。主にマンガとアニメに見る〈美少女〉という現象の分析と歴史を語る本、なんじゃないかと思う。お金が無くて立ち読みしかしていないので内容はよく判らない。
マンガやアニメの周辺に位置する事例として新井素子の名前が登場してくる。本のタイトルだけ見て新井素子の名前があるに違いないと思っていたらその通りだった。「新井素子」は既に術語と化している。あの頃の新井素子が、「萌え」*1の対象であったという、あまり見かけないが誰もが思っていたに違いない言説が書かれていたのは面白かった。著者のサイトにリンクを貼っておこう。→ササキバラゴウのサイト

*1:この術語も当時まだ存在しなかった。今でも俺にはこれが何なのかよく判らないが、吾妻ひでおによって描かれた新井素子のイラストに代表される「新井素子」という作家のキャラクター造形に対して当時のファンが抱いていたであろう好感・憧憬・ときめき・恋情等が「萌え」に分類されるというなら、なんとなく理解できるような気がする。