現代思想2003年4月臨時増刊「総特集 イラク戦争」。

一年以上前に出版された雑誌をようやく読了。米軍のイラク攻撃が開始された直後に出版された「現代思想」の増刊である。「中東研究者が鳴らす警鐘」とサブタイトルが付いている。中東やイスラムに関わる研究者たちが様々な文脈からアメリカの姿勢、日本を含む国際社会の対応、攻撃にさらされる側の複雑な情勢などについて語っている。アメリカや中東諸国に対する浅い知識と認識しか持っていなかったので、現代のある一断面をこういう形で切り取って見せてくれたのは、新たな認識を提供してくれたという意味において俺にとって非常に有用であった。その後の展開と付き合わせて事態の推移を検証することもできるだろう。