桑原監督解任。後任は強化部長の鈴木氏。

各メディアでも伝えられているが、(株)ヤマハフットボールクラブ桑原隆監督の解任を発表した。

このタイミングでの解任は仕方なし。個人的に桑原監督に含むものはない。期待された結果が出なかったらこうなることは、プロとして当然であると思うだけ。アジアとJリーグのタイトル獲得を目標にして一つも獲得できず、しかもこの凋落を招いた責任は負わねばならない。敗軍の将は消え去るのみ。でも、たぶん誰も言わないので俺は言っとく。桑さん、お疲れ様でした。
後任は鈴木政一強化部長が兼任で務めることになった。2002年にJリーグ史上初の1st、2nd両ステージ制覇を成し遂げた人物である。彼が最初に監督に就任したのも、2000年2ndステージ途中に解任されたハジェブスキー監督の後を受けてのことであった。同じような状況とはいえ、あの時は先にヘッドコーチとして現場入りするなど若干の準備期間はあったのだった。今回はそんな余裕もなく、またあの時よりさらにチーム力は衰えているように思われ、ここからチームを立て直すのははるかに難しいのではないかと思う。しかし2000年の時のように、迷走するチームにある程度の方向性を指し示してくれることを期待したい。そして、できれば選手たちに自信を取り戻させてあげて、迷いのないサッカーが見れると、一観客としてはうれしいんだけど、と思うのである。選手からの信任も厚い人であるので、この苦境を乗り切ってくれることを切に望む。
ただ、

今回は非常事態と捉え、監督交代を決断致しました。従って、この環境での選択として、鈴木政一氏の監督期間は短期的なものと考えております。

ニュースリリースにもある通り、来期へ向けての体制作りは急務である。個人的には是非とも昌邦さんに監督を! と思っているし、マスコミなどもそれが既定路線であるかのように書き立てているが、山本昌邦氏本人とフロントはどのように考えているのだろうか。気になる処である。
この件では、解任のニュースとともに今回の措置についての松崎社長のコメントもジュビロ公式サイトに掲載されている。

全ての責任が監督にあると云う事では無く、一番責任を痛感しなければならないのは私共フロントにあると危機感を持って認識いたしております。

わざわざ言われるまでもない。当然のことである。タイトルを逃したことはともかく、1stステージで2位になったチームがいきなりここまで調子を落としたのは、ただ監督が悪かっただけだとは到底思えないのである。なぜこのような事態を招いたのか、クラブとしての分析を聞きたいところ。

少し長い目で温かく見守ってくださいます様お願い致します。

心の底から温かく見守るっちゅーねん。オラだって腹ァ括ってるだに。
目先の勝った負けたでグダグダ言うけど、基本的にはクラブの方向性を「ずっと信じてる」*1のだ。たとえ騙されたってついていく覚悟はあるので*2、ビビらないで事に当たってくれることを望む。

*1:あの歌はリズムが狂っていて気持ちが乗りにくいし、「おまえら本当に信じてるのか?」という疑問もあるので嫌いなんだけど。

*2:たとい、法然聖人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう。『歎異抄』に記された親鸞の言葉である。「信じる」という言葉を使う時には、これくらいの覚悟は必要ではないかと個人的には思っている。ちなみにわたしゃ無宗教だし、家は浄土真宗じゃなく臨済宗だけどね。