新井素子さんのイメージラフの件。
21日の日記(id:akapon:20041121#p1)の件で、id:eggmoonさんからお返事を頂いてしまった。恐縮です。
ぴったりのタイミングで判ったことがあるのでご報告をば。
の件を見つけました。『まるまる新井素子』の「天才少女対談 新井素子×谷山浩子」P.55に書いてありました。
新井 ええ。自分のキャラクターの、イメージが違うの。
谷山 自分で絵描けたら、最高なんですよね。
新井 それであの、『星へ行く船』のメインキャラクターのあゆみちゃんと太一郎さんだけは自分で絵描いて、これをもとにしてやってくださいって持ってったんです。
谷山 そうなんですか。
新井 自分でも恐ろしいなあって、今んなってすごい思うんだけどね。駆け出しの作家が自分で全部キャラクターの顔描いて、竹宮恵子さんとこへ持ってったんだもん。恐ろしいことをしたもんです。だから逆に、この太一郎さんの顔はほんとにあたしの描いた絵によく似てるんですよね。
『高一コース』で「星へ行く船」が連載される前の話だと思うので、1980年のことかなと推測します。確かに怖いもの知らずな所行ですね〜。
ちなみに「竹宮邸に遊びに行った時のこと」は『ひでおと素子の愛の交換日記』と『ひでおと素子の愛の交換日記2』に収録されている「竹宮先生の仕事場訪問記」のことですね。新築の仕事場に秋山さんに連れて行ってもらった時の様子が書いてありました。
こういうのがソラでぱっと出てくるようになれば一人前の研究者って感じなんですがねえ。生来の記憶力の悪さと読み込み不足のせいで、いちいち調べないと出てこないのは我ながら歯痒い処です。
それから、斎藤美奈子『文壇アイドル論』の文章のこと。
ただ、「少女小説にSFを導入して最初に人気を得た女性作家」と換言する限りにおいては、
氏の見解は誰からも異論のないところではないでしょうか。
その言い方ならとてもよく判りますね。「吉本ばななの章」では、どうも正確に事実を捉えているとは言い難い表現がいくつか目に付いたので、気になっていました。(*1)僕は文芸評論てほとんど読んだことがありませんで、斎藤氏の著書もこの本しか読んでなくてそのキャラクターもよく知りませんので、読んだ文章に対して脊髄反射で反応したという次第です。