「カウンター」でなく「ファストブレーク」。

サッカーで「カウンター」と言えば、守備的な布陣を敷き嵩にかかって攻撃してくる相手の隙をついて攻めに転じる、という戦術を指すのが一般的だ。どちらかというと弱者が採る戦術というマイナスのイメージがあるが、自チームの戦術について「カウンター?」と問われた清水エスパルス長谷川健太監督はそのイメージを否定。バスケットボール用語の「ファストブレーク」(速攻)と呼んだという話。
長谷川健太はこういうイメージ付けが上手いという印象がある。就任決定がかなり唐突だったのに記者会見の席では早速チームの方針を三つの言葉*1に集約して提示したのにも驚かされたものだが、この「ファストブレーク」という言い方も「カウンター」というマイナスイメージを実にうまくプラスの方向に転換していると思う。
それが清水エスパルスのサッカーだと言うのなら、是非とも静岡ダービーで拝ませてもらおう。

*1:1.「REVIVE」復活、2.「REJOICE」歓喜、3.「RESPECT」尊敬……の三つ。これを3Rと呼ぶ。「歓喜」はジュビロのマネじゃねーかと反発も覚えたが、うまいこと言うなあと感心もした。