またも怪我人が。

気になるのは昨日のガンバ大阪戦の前半途中で負傷交代した村井の状態である。よりにもよって骨折の疑いがあるという記事がスポニチ静岡版に出ていた。なんてことだ。
過密日程でも試合に出続け、チームの状態が悪い時は左サイドで孤軍奮闘する姿に「村井が来てくれてよかった」とジュビロ磐田サポーターの95%(当社比)が感動に打ち震えていたと思われる希有な人材だが、チームの状態がよくなるにつれて村井の良さというのも徐々に目立たなくなってきたと個人的には思っていた。なに、チームに慣れて選手個々の特徴をお互いに把握すれば村井が絡んだ攻撃はもっと凄いことになるよ、と妄想していた矢先だっただけにショックは大きい。
幸い右サイドの太田は好調を維持しているし、村井のいた左サイドには日本代表の西が入ることになるだろう。スタメンに困らないのは今季の大型補強の一応の成果であるとは言える。昨日の実況板にあった言葉で言えば「結果的に好采配」となった。FWは若手と最年長者が好調だし、MFにはまだ河村というバックアップメンバーがいるが、鈴木秀人が離脱、さらに大井まで怪我で欠くDF陣にもし茶野と金珍圭がいなかったらと思うと背筋が寒くなる。それにしても移籍してきた5人の内3人が怪我に見舞われるってのはツイてないにも程がある。
昨日の試合では福西の交代も本人が太腿の張りを訴えたためだと静岡新聞には書いてあった。また、やはり後半途中で交代した前田だが、得点も決めたし彼の前線からのプレスが非常に有効だっただけに見ていて何故替えるんだろうと思っていたら、スポニチ静岡版に実は体調がかなり悪かったと書いてあった。ハーフタイムでは顔面蒼白で、それでもスタッフに聞かれるまでそのことを言い出さなかったとのこと。その前田の執念は凄いし、そんな体調であんな献身的な動きをしていたのかと思うと頭を垂れるしかない。しかし交代すると直にスタジアムを後にしたって言うんだから、そこまで悪かったのかと心配は募るのである。次戦には間に合うのだろうか。
ACLの試合もまだ残っているというのに、離脱者だけは増えていく。選手のやりくりには山本監督も頭を悩まされることになりそうだ。