唐沢俊一+志水一夫『トンデモ創世記』。

2月21日の日記(id:akapon:20050221#p1)に書いた本をamazonのギフト券で購入した。対談中に新井素子さんの名前が登場する。P.87-88「あそこで売っているのが新井素子だ!」の章より。と学会会長である山本弘の作家デビューにまつわる話。

志水● あのね、堀晃さんの『マッドサイエンス入門』でしたっけ、あれに『SFマガジン』に掲載された山本さんの作品が出てくるんですよ。だから当時からかなり注目されていたんですね。

唐沢● あとで聞いたら、そのコンテストのとき、星新一さんが新井素子を押したんだって。これからはこういうのがウケるんだ、と。山本会長には気の毒な話だけど、それで一時代を築きましたからね、新井素子

その「シネマテイク」に行ったとき、受付で奇想天外社の本が販売されているんですよ。立ち読みしてたら並木が「新井素子って新人知ってる?」って聞くんで、「ああ、あの中学生の作文みたいな文章を書く女の子?」って答えたら、グワーっと脇へ連れて行かれて、「あそこで売ってるのが新井素子だ!」って(爆笑)。新人作家時代、お手伝いしてたわけですね。あまりに面白い話で、本当にそこに新井さんがいたのかどうか、確かめてはいませんが。

志水● 実際にありえる話(笑)。

この話から察するに、唐沢俊一『奇想天外』1978年2月号に掲載された新人賞選考座談会を読んでいなかったようだ。とすると同じ号に掲載された新井素子さんのデビュー作「あたしの中の……」を読んでいたとも考えにくい。いつ、何を読んで「中学生の作文みたい」だと思ったのかは気になる処である。単行本が出版されてからだろうか? この「シネマテイク」というイベントがいつ行われていたのかを知りたいのである。いつだろう。