どうやら長期戦の様相を呈してきた藤田俊哉の移籍話である。リーグも中断期間に入ったことだし*1、加熱した自分の頭を冷やす意味も込めて、この移籍話がどのように報道されてきたのかをスポーツ紙の見出しで振り返ってみようと思う。取り上げるのは「日刊スポーツ」「スポーツニッポン」「サンケイスポーツ」の三紙である。「デイリースポーツ」は読む習慣がなく記録していなかったのが悔やまれる処だ。「報知」は最初から放置の方向で。
こうして見ると各紙各様の報道姿勢が浮き彫りになってくるんではなかろうか。藤田を移籍させたくてさせたくて仕方がないニッカン、務めて客観的に報道しつつやや磐田寄りなスポニチ、盛り上がればなんでもいいサンスポ、といった様相である。中でも日刊スポーツの飛ばし具合は一際目を惹くものがある。
4月21日の日刊スポーツの記事からこの騒動は始まったのだった。*2
日刊スポーツ
- 4/21「浦和が藤田獲得へ、2年契約で5月にも」
- 4/22「藤田獲りへ浦和ブッフバルト監督出馬も」
- 4/23「浦和から正式オファー、藤田が磐田と会談」
- 4/24「浦和からオファー藤田、磐田と去就初会談」
- 4/25「藤田が磐田退団決意!HPで告白」
- 4/27「藤田退団決定!5月中旬まで磐田残留了承」
- 5/11「15日にも「浦和藤田」が誕生」
- 5/15「磐田MF藤田、去就の明言避ける」
- 5/16「移籍濃厚藤田がサポーターにお別れ?」
- 5/19「今週中にも「浦和16番・藤田」が誕生」
スポーツニッポン
- 4/22「浦和 磐田・藤田獲得を正式オファー」
- 4/23「磐田 浦和の藤田へのオファーを完全拒否」
- 4/26「藤田 2チーム移籍に前向き」
- 4/27「藤田 フロントと緊急会談」
- 4/28「“因縁”浦和戦も藤田「気にしない」」
- 5/01「藤田 オファー4チームと会談へ」
- 5/09「藤田 移籍先、浦和と名古屋に絞った」
- 5/11「藤田獲得へ ブッフバルト監督が直接交渉」
- 5/12「藤田 15日の大分戦後に最終的結論」
- 5/16「磐田 藤田残留へ口説く」
- 5/18「藤田移籍問題は月末結論」
- 5/19「浦和 磐田に藤田獲得の条件を提示」
- 5/20「藤田移籍 山本監督浦和の金額に不満」
サンケイスポーツ
- 4/22「J1浦和、磐田所属の日本代表の藤田獲得へ動く!」
- 4/23「藤田の浦和入り消滅…磐田に放出の意思なし」
- 4/24「藤田、磐田フロントに移籍直訴−オファーに「前向き」」
- 5/01「磐田が激怒!藤田の移籍問題で浦和に抗議文」
- 5/06「藤田獲りへ、週明けから直接交渉…浦和」
- 5/09「浦和・犬飼社長の決意…藤田獲得宣言にサポーター大歓声」
- 5/11「浦和、名古屋と直接交渉、藤田移籍問題15日にも決断」
- 5/16「藤田の浦和移籍、近日中にも発表」
- 5/18「藤田移籍、残るはクラブ間の違約金額の最終調整」
- 5/19「磐田・藤田移籍問題、移籍先希望を浦和一本に!」