練馬戦争。

新井素子掲示板で話題に上った練馬を舞台にした小説の話。
『WINGS』1983年第6号に掲載された新井素子vs吉田秋生の対談「不思議の国のジュブナイル」を読み返していたら、NHK少年ドラマシリーズに関する話題の中に何やらそれらしき話が出てきているのを見つけた。下記は新井素子さんの談話である。

今映画でもやってる『時をかける少女』とか。あと『暁はただ銀色』とか、あれは光瀬龍さんの原作だったと思うんですけど、原作の半分くらいのところで本当にぷっつり切れたような終わり方で、残念でした。ただ、光瀬さんの実家が私の家の近くなんですが、その街の名前が実名でちょこっと出てくる(笑)。そこに異生物のカプセルなんかがあって、読んでいて「あ、ここが侵略されると、家ももうだめだなあ」と思いました(笑)。

暁はただ銀色』は光瀬龍ジュブナイル小説で、読み返してみると東京の地名がいろいろ出てくる中に確かに「練馬」の文字もあるのであった。

《中学生、突然路上で焼け死ぬ!》
《恐怖に包まれた練馬八中

なんてのもあるが、決定的なのはこの部分である。

緑川先生は朝から図書館で日本全国の地図を調べていたのだ。
「東京ですよ。対策本部ではどこか関西の大都市ではないかという意見が強かったんですが、やはり東京でした。練馬区羽根沢一丁目です」
(略)
健が叫んだ。
「和尚さん! そこが次の攻撃目標なんだ」

異星からの侵略者はピンポイントで練馬に攻撃目標を絞っていたのである。果たして練馬区羽根沢一丁目の運命は!?*1
興味のある方はご一読を。

*1:実在の地名は練馬区羽沢。