J1リーグ第14節、対大宮アルディージャ戦。

2-0で完封勝利。やたっ! 西が1ゴール1アシストと大活躍だ。先制点となったフリーキックと後半開始早々にカレンへ出したスルーパスはいずれも見事なもので、これからの活躍も期待させる出来である。
2点目は決めたカレンも偉かった。ユース代表では結局無得点で終わったが、Jリーグでは着実に結果を残している。この日は先発が中山でそれをベンチから見学させた後に後半最初からカレン投入という、カレン英才教育のための中山教室と言った趣もあった。成長は確かなものである。今の磐田ではなくてはならない選手になりつつある。
この日は守備ラインも安定し大宮にチャンスらしいチャンスは作らせなかった。服部がボランチに入ると3バックとの連携は向上するように思う。服部とコンビを組んだ福西も相手の攻撃の芽を摘み時には効果的な攻め上がりを見せるなど代表クオリティでよく動いていたが、右サイド太田への相手のマークが厳しさを増してきただけにそのバックアップをもう少しできなかったか。そこまで求めるのは酷か。
そう、太田がマークされるようになってきたのである。前節は対面がアウグストということで未だ衰えないかの選手にいいようにやられてしまった。そしてこの日は太田がボールを持つと相手選手が二人三人と囲いに来て前への突破を許さない。これは太田にとって試練である。以前右サイドにコンバートされた直後の西が清水時代のアレックスにいいようにやられるなど散々な出来だったことを思い出す。その試練を乗り越えて日本代表に選ばれるまでになったのだから、太田もここを越えれば代表への道がぐっと現実味を増すかもよ。もっとも神様が見てるかどうかは知らないけどね。
チームとしては右がダメなら左を使うというような工夫が足りないと感じた。大きなサイドチェンジがほとんどない。左サイドに村井がフリーで待っているのに何故使わんのかとテレビで見ていると思ってしまう。村井は相変わらず獅子奮迅の運動量で非常に頼もしい。服部はその動きに馴染んできたのか村井を前へ走らせるパスを出していたし、西とのコンビネーションもまだまだとは言うものの前節に比べれば良くなったと思う。右の太田から左の村井へ、西が左サイドに流れて中へ切り込んだ村井がシュートなんて場面も見てみたい。
ただ、この日の大宮は藤本もおらずあまりいいチーム状態ではなかったと思われるので、この勝利に浮かれることはできないだろう。新布陣が結果を出したのはいいきっかけにはなったと思うので、この勢いで連戦を連勝で乗り切りたい。