『パンプキン(pumpkin)』2005年8月号。

表紙のデザインがちょっと変わったような。池田大作の名前も小さくなって、普通の健康雑誌のようである。いや元々普通の健康雑誌なんだけどさ。学会員以外も手に取りやすくしたという感じ。
新井素子さんの連載エッセイ「読書の缶詰」は第8回。今回の紹介本は伊岡瞬の『いつか、虹の向こうへ』(角川書店)。ハードボイルド小説らしい。旦那さんと違ってハードボイルドが苦手な新井素子さんが帯の言葉に惹かれて読んでみた顛末が書かれている。調べてみると第25回横溝正史ミステリ大賞の受賞作で、テレビドラマ化も決定しているらしい。これもそのうちに読んでみよう。
そう言えば、ハードボイルドは自分の趣味とは違うとはここにも書かれているのだが、どの辺りの小説を読んでそう思うに到ったか、というのはどこにも書かれていなかったように思う。少なくともレイモンド・チャンドラーは名前が『星へ行く船』などに出て来る処を見ると読んだみたいだけれども。どの辺りが趣味でないのか訊いてみたいものだ。