『クロスワードハウス』2006年2月号。

書店にて購入。本当は28日が発売日。忘れていて買うのが遅れた。新井素子さんの連載エッセイ「今日もいい天気」は第21回。カラス騒動の後に起こった出来事について。カラスとの戦いに疲れトマトを放ったらかしにしたら逆に収穫量が増えたとのこと。カラスの行動は不審である。もしかすると、赤い実だから狙ったという訳ではなく、その赤い実が人工物と一緒にある、という条件をカラスどもが判定しているのではなかろうか、と思った。人間が食べるために育てている→俺たちにも食える、という単純な論理が都会生まれ都会育ちのカラスたちにはあったりして。いや本当のところは判らんけど。
あと、地球温暖化という条件がなくてももともと植物は強いと思う。少し前にアスファルトを突き破って生えてきた大根が話題になったが、長いスパンで見れば大概の植物は人工物をものともせず生い茂ることができる筈だ。環境保護だ何だと言ったってどうせあと何億年もしたら人間がいなくなった地表は植物の天下になっているに違いない、というようなことを小松左京が言っていたと記憶している。同感である。