谷口ジロー『晴れゆく空 Un ciel radieux』。

読了。書店にて購入。泣いた。なんていい話だろう。いかん、これでは夢枕獏が書いた帯の推薦文*1とおんなじではないか。でもいい話だし実際泣けてしまったんだから仕方がない。

谷口ジローという書き手が日本にいることの
幸福をしみじみと感謝したい。

とは大袈裟な物言いのような気もするが基本的に同意である。
死んだ筈の人間が奇跡のような猶予期間を与えられ、心残りを果たして去ってゆく。何のために生きるのか、人に対して自分は生きている内に何ができるのか、を考えさせられる作品である。

*1:谷口ジローはこれまでに夢枕獏の小説『餓狼伝』『神々の山嶺』を漫画化している。いずれも超絶的に出来がいい。