定金伸治『制覇するフィロソフィア』。

読了。書店にて購入。スーパーダッシュ文庫で新人賞受賞作以外を読んだのは初めてである。馬鹿話だという評判を聞いたので興味が湧き読んでみた。自らの信ずる哲理をぶつけ合う戦闘シーンは、大学における思想系学科の新入生が飲み会で議論を戦わせる様を彷彿とさせた。若いっていいよね、という感じ。
少年漫画の「努力・友情・勝利」を小説で再現しようと試みたとあとがきで作者が語っている。その意図は嫌になるほど伝わってくる。そちら方面の漫画に詳しい人はネタ満載でより楽しめるのだろう。江田島平八のネタしか解らない俺はいまいちノリについて行けなかったのだが、そういう暑苦しさは嫌いでないのが厄介な処で、続編が出たらついと読んでしまうかも知れない。やっぱり読まないかな。微妙だ。