選挙と映画。

衆議院議員選挙の投票を済ませた後、電車で静岡へ。目的は映画『サマーウォーズ』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見に行くこと。ホームの浜松方面だとこの二本を見るにはサンストリート浜北(旧浜北市)からZAZA CITY(浜松市街)へと移動せねばならず面倒くさいので。静岡では同じ映画館での時間差上映。ついでに駿河湾地震で崩落した駿府公園の石垣も見ておこうかと。映画は2年ぶり。静岡で映画を見るのは生涯3度目。
最初に『サマーウォーズ』を見る。面白すぎる。見終わった後思わず拍手しようかと思った程。突っ込み無用の王道エンターテインメント。頑張る軟弱少年。夏。恋。世界を救う合戦に臨む一族の絆。完璧なる予定調和が清々しい。途中二回くらい泣きそうになった。ツボを突かれまくったという感じ。
入れ替え制じゃないのでよっぽどもう一回見ようかと思ったが、当初の予定を優先する。伊勢丹側から県庁正面へ。

崩落は外堀の大手御門付近で一箇所(上図(2)の辺り)、中堀で一箇所(上図(16)の辺り)。崩れた石が堆積して水面から大きく顔を出している。修復するのに7億円かかるらしい。自然の猛威恐るべし。
駿府公園に来たのは小学校の遠足以来だ。せっかくなので園内を散歩する。ベンチで休んでいる人多数、散歩している家族多数、木陰で寝ころんで本を読んでいる人少数。時間が止まったようなのどかさ。店長が前に、交通の便のいい場所にサッカースタジアムを作るなら駿府公園を壊せばいいとか物騒な冗談を言っていたが、街中にあってこの和んだ空間は貴重だろう。
ファミレスに移動し『サマーウォーズ』のパンフを読み耽る。作品情報をほとんど知らないまま見たのでヒロインの声を鴨川アスミが当てていたのに驚いたが、パンフを見たら陣内由美(38歳/17歳の高校球児を筆頭に3人の子持ち)の声を仲里依紗(20歳)が当てていたことに更にびっくり。細田監督の前作『時をかける少女』のヒロインが一転しておばさん役という振り幅と、声優が本職じゃない人が演じているのに年齢による違和感が全くなかったのが凄い。パンフでは真田一族については触れられておらず、制作側は特に思い入れはなようだ。設定を借りただけなのか。
再び映画館へ。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を見る。なんか新しい女の子キャラが出るらしい、とかそれくらいの情報しか知らなかったので、途中から口をあんぐり開けてただスクリーンに見とれていた。とんでもない処にまで来てしまった気がする。これで、次、どうなんの? やべえ、楽しみ。どっちもDVDが出たら買おう。その前に『サマーウォーズ』はもう一度見たいかも。
帰宅後、選挙速報を見る。保守王国と言われた静岡県小選挙区自民党全滅。郵政がテーマになった時の選挙の時と似た匂いを感じる。これで何かが変わるのか。変わるとしたらどう変わるのか。でも結局は小手先の改革で更に状況を悪化させ、また政権交代、という流れになるような。適当に流し見ていたらうっかり『グイン・サーガ』を見るのを忘れた。