2014年8月の読書メーター(まとめ)

読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2644ページ(『鋼の錬金術師』全27巻の分は加算されていない)
http://book.akahoshitakuya.com/u/153604/matome?invite_id=153604

ベルサイユのばら (11) (マーガレットコミックス)

新作エピソード4話を収録。これを読む前に本編を読み返すことをおすすめする。どれを読んでも涙がこみ上げてくる。雑誌掲載時より更に加筆がある「エピソードI」の深みが増した内容に泣ける。ジェローデルの密やかな思いの深さに泣ける。オーストリア宮廷で成長したマリー・テレーズを一目見たフェルゼンの回想に泣ける。その後どうなったのか気になっていたル・ルーに再び会えたこととアランのいくら憎んでも余りある程の相手を赦す行動に泣ける。泣いた泣いた。これで更にエピソード編IIが来るとかまだ泣かす気か。楽しみにしてます〜。
(「ベルサイユのばら」を読んで大学でフランス革命史を専攻したという人に今は共感できる。)
読了日:8月31日 著者:池田理代子

大奥 (11) (ジェッツコミックス)

帯に「怪物、徳川治済。」とある。何の悪意もなくただ退屈だからという理由だけで肉親を殺せる人間が政権の頂点にいる。息子である第11代将軍・徳川家斉は彼女の支配に抗うことができるのか。そして赤面疱瘡治療の行方は。この巻、実に怖い。何重もの意味で。
読了日:8月28日 著者:よしながふみ

大奥 11 (ジェッツコミックス)

大奥 11 (ジェッツコミックス)

鬼灯の冷徹 (15) (モーニングKC)

座敷童子ちゃんたちが相変わらず不気味かわいい。鬼灯の冷徹の感想はこれしか言ってないような気がするがそうなんだから仕方がない。
読了日:8月24日 著者:江口夏実

鬼灯の冷徹(15) (モーニング KC)

鬼灯の冷徹(15) (モーニング KC)

ZUCCA×ZUCA (10) <完> (モーニングKCDX)

グランド・フィナーレと呼ぶにふさわしい万感の完結巻。「フィナーレ」はうわーうわーと心中で叫びながら読んだ。宝塚ファンではない俺でさえも宝塚歌劇団100周年おめでとう、ありがとう、と言いたくなった。何かに狂おしい程の情熱を注ぐ人達の姿ってやっぱり面白いと共感を込めて改めて言いたい。
これでZUCCA×ZUCAが読めなくなるのは寂しい。9月に発売される作者の読書遍歴を綴った自伝的コミック『れもん、よむもん!』(新潮社刊)も楽しみにする。
読了日:8月24日 著者:はるな檸檬

ZUCCA×ZUCA(10)<完> (KCデラックス モーニング)

ZUCCA×ZUCA(10)<完> (KCデラックス モーニング)

ぬいぐるみ殺人事件

すごくしっかりした造本で感動。カバーを外すと同人誌版の表紙が現れるのですな。楽しい。新井素子さんの文章にふくやまけいこ氏のイラストが付いてるのってよく考えたらすごいことだ。新井素子ファン的には復刊したこと自体に意味がある訳でそれはここに収録されたリレー漫画を描いた漫画家さんや作家さんのファンの人たちも同様じゃなかろうか。過去にこんなことやってたのかという興味から好きな人は読めばいいじゃないかな。
かがみあきら先生が亡くなったのはこのリレー漫画が続いている最中で、編者の「あ・と・が・き」によると6月30日に高田馬場のかがみ先生宅でこの本収録の原稿を受け取り(先生の体調が悪いことを心配している)、8月9日に知人から相次いで訃報が届いたと。そういう意味の感慨はある。
読了日:8月21日 著者:新井素子吾妻ひでお

ぬいぐるみ殺人事件

ぬいぐるみ殺人事件

なんて素敵にジャパネスク〈4〉不倫編 (コバルト文庫)

嫉妬に狂った高彬が怖かった。外面はいいのにこと妻のことになると凶暴性を露呈するとか現代風に言えばDVを連想させる。帥の宮ってそんなに……なんだろうか。出てこないのでじれじれ。しかしこの四人で悪巧みしても全くうまく行きそうもないと思ってしまうのは何故だろう。
読了日:8月15日 著者:氷室冴子

なんて素敵にジャパネスク〈4〉不倫編 (コバルト文庫)

なんて素敵にジャパネスク〈4〉不倫編 (コバルト文庫)

AWAY-アウェイ- (1) (フラワーコミックス)

大人が消えちゃう話かと思ったら子供が消えちゃう話でもあった、というのに驚いた。原案である小松左京の「お召し」は読んだことない。続きが楽しみ。
読了日:8月15日 著者:萩尾望都

はじめのニット! (1) (KCx ITAN)

web試し読みの続きが気になったので買って読んでみた。主人公のマイペースぶり含め雰囲気がほわほわしてていいな。
読了日:8月15日 著者:芦田実希

はじめのニット!(1) (KCx)

はじめのニット!(1) (KCx)

鋼の錬金術師 全27巻 (ガンガンコミックス)

この物語を丸一日かけてずっぷり浸りながら読み終わる悦楽。たまらん面白かった。
読了日:8月15日 著者:荒川弘

魔聖の迷宮 グイン・サーガ133巻 (ハヤカワ文庫JA)

面白い。続きがますます楽しみになった。
読了日:8月10日 著者:五代ゆう

魔聖の迷宮 (ハヤカワ文庫JA)

魔聖の迷宮 (ハヤカワ文庫JA)

犬とハサミは使いよう (9) (ファミ通文庫)

マキシ様ってば超輝いてる。全てマキシ様の言うとおり。読むね。読まされれるね。そして次巻は遂に最終巻。この難局に解決策は果たしてあるのか? 楽しみだ。
読了日:8月6日 著者:更伊俊介

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

普段読んでいる本のその紙を、誰がどのように作っているのか考えたことはありますか。僕はありませんでした。日本国内の出版用紙の約四割を担っている日本製紙、その主力工場である石巻工場の、東日本大震災での被災から再起までを描いたノンフィクション。本を読むのが好きな人にぜひ読んでもらいたい本です。具体的には、文庫版の『永遠の0』、『天地明察』、『カッコウの卵は誰のもの』、単行本の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『ロスジェネの逆襲』、『ホテルローヤル』、マンガの『ONE PIECE』、『NARUTO』が好きな人は、読むと何かしら感じるものがあるんじゃないかと思います。震災の話ですから、もちろん感動したり心が暖かくなるようなことばかりが書いてある訳ではありません。それでもこうしてこの本が手元に届くという、その事実に感動を覚えずにはいられません。
(奥付の前のページの【使用紙】リストとカラー口絵でぐわっと来た。『ルリユール』の時もそうだったけど重さとか手触りとか匂いとかがしっくり来る本はなんか触り続けてしまうなあ。)
読了日:8月4日 著者:佐々涼子

強気な姫騎士さまのしつけ方 (2) (一迅社文庫)

女体盛りの処もっと詳しく。西洋の歴史とか政治体制とか知らないので時折挟まれる歴史薀蓄が楽しい。果たして体育祭の裏側でどんな国際謀略が進行しているのか。ずっと沈みがちだったベアちゃんが気になりますよ。次巻も楽しみ。
読了日:8月2日 著者:マサト真希

強気な姫騎士さまのしつけ方2 (一迅社文庫)

強気な姫騎士さまのしつけ方2 (一迅社文庫)

とも路

帯によると「大正、昭和、激動の時代を生き抜いた一人の女性の半生。」とのことだが。
何も起こらない。びっくりする程面白くなくそれでも谷口ジローの画の説得力で読み進められるのだが、何この漫画と訝りながら読んでいったら、伊藤友司の生誕100周年を記念して真如苑内で発行される季刊誌に連載された漫画、だったんだと。なるほどさもあらんて感じだった。信者さんたちにとっては崇拝の対象となる人物の伝記なので楽しんで読めるのだろう、きっと。
熱心な谷口ジローファンは読めばいいと思う。
読了日:8月2日 著者:画:谷口ジロー/原作:荻原美和子

とも路

とも路