日曜日はストレンジャー。

国会図書館の休館日が日曜日だなんて知らなかったのである。上野の国際こども図書館の資料室が休室日で入れなかった時点で悪い予感はしていたのだ。こぶ平の九代目林家正蔵襲名お披露目パレード*1に湧く上野を後に、痛み止めの薬を忘れたためにジンジンと痛む腰をさすりながら永田町にたどり着いてみれば、案内掲示板には「休館日」のつれない文字が。議員会館の警備に立つ警官の前を短時間の内に往復することになったのが情けなかった。彼の目に黒い礼服に身を包んだ男が案内掲示板の前でずっこける姿はどう映っただろうか。自治体の公共図書館は日曜日に開いているから、まさか休みだなんて思いもしなかった。請求記号ばかり調べている場合じゃなかったのである。そうと判っていれば出発前に書いたように神保町へ行くなり秋葉原へ行くなり予定を立てたのに。失敗した。ああ痛い。
それはそれとして、この日のメインイベントは友人の結婚式だったのである。品川のホテルで行われたその式での友人の晴れ姿は感動的であった。お似合いの綺麗な奥様と並んで立った姿は、大学時代の彼とは一線を画す凛々しさであった。披露宴も主役二人の人柄か暖かい雰囲気に包まれながら進行し、友人のスピーチなどひとつひとつに思わず涙腺が緩みそうになった。俺は本格的にこういうのに弱いのである。出席してよかったと心から思った披露宴であった。
ひとつ言いてぇことがあるとすれば、彼がなぜ大学時代の所属サークルを徹底して隠すのか、ということである。俺が「部長」てどういうことよ、あの頃は「会長」と呼んでくれてたじゃないのよ、ええ? 彼がいつ奥様にカミングアウトするのか、というのが只今仲間内でのホットでチェケラッチョな話題である。うまくやれよ〜。
何はともあれ、ご結婚おめでとうございます。お二人の前途に幸多からんことを。