アフィリエイト。
新井素子研究会ホームページではamazon.co.jpのアソシエイツ・プログラムとbk1のブリーダー・プログラムに参加している。両者とも、サイトに貼られたリンクを通じて商品が売れると登録者に見返りがあるという、いわゆるアフィリエイト・プログラムである。参加してから既に一年以上になる。
以前はサイト内でアフィリエイトするつもりはなかった。見返りがあるってのがどうにも不純な気がしたのである。別にそれが目的じゃないんだけど、新井素子情報提供サイトしての純粋さが損なわれるような気がしていたのだ。しかし徐々に考えが変わっていくことになる。というのは、ネットでは過去の著作を探している人をよく見かけるし、それにもしかしたら本屋に行く暇がなかったり近所の本屋に新井素子さんの著作が置いてなかったりする人もいるかも知れない、ということに思い当たったからである。ホームページにアフィリエイトのリンクを貼って本を入手できる機会を増やすことは訪問してくれる人にとって悪いことではない、というかむしろ積極的にいいことなのではないか、と考えを改めたのだ。そしてサイトの各ページにリンクを貼って現在に至るのである。
2004年の1年間で、ページを通じてどれくらい新井素子さんの本が売れたのかをを集計してみると、amazonで90冊、bk1で21冊だった。アフィリエイトではないがセブンアンドワイの新井素子堂では76冊が売れている。内訳では「ブラック・キャット」の完結編『チェックメイト』の冊数が多いのだが、同時に第3巻の『キャスリング』も結構売れているのが面白い。今まで出ていたことを知らなかった人が一緒に買っているのかも知れない。誰が何を買ったかというデータはこちらには一切知らされないから推測でしかないが、同じ日に売れていたりするのを見るとそう的外れでもないような気がする。こちらがアフィリエイトしたり新井素子堂を作って本を紹介したことが役に立ってくれたなら、こんなに嬉しいことはない。