ブックバトンが。

48時間のヨガの眠りから目覚めた俺が来ましたよ*1
早速ネットを巡回していたらブックバトンなどという催しが行われているようである。中学生の頃にこんなチェーンメールが流行ったなあとかいきなり廻って来たら答える方も大変だろうなあとかこういうのに真剣に答えるのは少し恥ずかしいかもしれないなあなどと思いながら所詮他人事の気楽さでのほほんと読んでいたら、次にバトンを廻す相手の中に俺のIDを見つけて驚きのあまり飲んでいた超★海洋深層水吹き出してしまった。びしょびしょに濡れたキーボードが壊れなかったのは幸いであった。
こういう次第で、自分には縁がないものだと思っていた処へid:urouro360さんからバトンが廻ってきたので大変慌てている。だが、元来こういう自分語りは大好きなので真剣に答えてみるのである。(元の記事はこちら→id:urouro360:20050628#bb)

  • 持っている本の冊数
    • よく判らないし数えるのも面倒だ。収納スペースで言うと、書棚が4つとカラーボックスが5つ、あと部屋の床は本と雑誌の山で埋め尽くされている。
  • 今読みかけの本 or 読もうと思っている本
  • 最後に買った本(既読、未読問わず)
    • 買った順番てよく覚えてないなあ。たぶん『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(山田真哉光文社新書)だと思う。新井素子さんが今月の「読書の缶詰」(連載エッセイ)で取り上げた本。
    • ちなみに一番最近買った雑誌は、『バラエティ』1981年8月臨時増刊「薬師丸ひろ子スペシャル」。
  • 特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)
    1. いつか猫になる日まで新井素子集英社文庫コバルトシリーズ
      • 初めて読んだ新井素子さんの本。中学生の時、ちょうど自分の小遣いで小説を買い始めた時期である。最初から全てが面白くのめり込むように読み進み、前向きな登場人物たちの行動とは裏腹なあまりに虚無的な終わり方にしばし虚脱状態に陥った。この時受けた衝撃が「新井素子研究会」を結成した原動力になっている。
    2. 百億の昼と千億の夜光瀬龍ハヤカワ文庫JA
      • 大学受験の時にキリスト教系の大学を志望しなかったのはこの小説の影響が大であった。お陰で立教に行って新井素子さんの後輩になろうなどとは露ほども思わなかった。
      • 高校生の頃に宇宙の真理というのは一つの方程式のようなものなのではないかという疑問を抱き、その答えを探そうと印度哲学科に進んだのもこの小説の影響だった。そして確かに答えは見つかったのだが、それが既にこの小説の中に書いてあることを後に発見して落ち込んだ。
      • 「真理」たって別に大したことじゃなくて、それはただあるようにあり、それが判ったからって何の役にも立たない。
    3. 中原中也詩集』大岡昇平編(岩波文庫
      • 中也を初めて読んだのは角川文庫版だった。岩波文庫版は大岡昇平が編集している処が肝要で、なんとなくこちらの方が好き。高校から大学にかけて相当かぶれていた。
      • 大学一年の夏休みにふと「北の海」が見たくなり、上野から夜行に乗って下北半島にある本州最北端の地へ行ったことがある。曇った空の下の津軽海峡は割と詩のイメージには合っていたような気がする。
    4. 『リンウッド・テラスの心霊フィルム』大槻ケンヂ思潮社
      • 読み返した数は中也よりもこの詩集の方が多いと思う。筋肉少女帯の楽曲にのった大槻の自虐的な詩には大学時代にどっぷり浸った。「ダメ人間」であることに酔えた時代だった。
    5. バトル・ロワイアル高見広春太田出版
      • 話の強烈な面白さもさることながら、これは今の俺を取り巻く状況そのものだ、とか、俺はまさに殺し合いをする生徒の中の一人だ、とかそういう点に激しく共感を覚えながら読んだ訳ですよ、すでに三十路の人間が。思えばこの頃から既に壊れかけていたのかも知れない。

こんなものだろうか。かなり悩んだ末にこのようなことになった。いろいろ考え出すとどうにも収拾がつかなくなる。せっかくなので今までプロフィールに書いたことがなかった本も選んでみたりしたら、図ずも理力の暗黒面が強く出てしまったような気がする。うーむ。まあいいか。
次のバトンの行き先は特に決めずに、中学生の時のチェーンメールと同じく俺の処で止めておこうと思う。はてなにはバトンを渡すような知り合いもいないことだし。もし続けたい人がいたらばここからバトンを持って行って下され。

*1:実際のヨガの眠りは5時間である。