プレシーズンマッチ、対清水エスパルス戦。

リーグ戦再開に向けての調整試合をテレビで観戦する。代表組はいないながらも、怪我から復帰した選手やもう主力としてやってもらわなければならない選手たちがどんな調子なのかを見るのにはいい試合であろうと思われた。事前の情報通りトップ下には西紀寛が入り、右に太田、左は村井、フォワードは前田とグラウのツートップ、ボランチに名波と菊地、スリーバックは左から服部、大井、鈴木という布陣である。代表組抜きでも人員的には極端にレベルが落ちるということがないのは積極的な補強の成果ではある。注目はトップ下の西と、田中の代わりにリベロの位置に入った若手の大井健太郎、そして復活の鈴木秀人である。
試合は結局双方とも決定力を欠き0-0の引き分けだった。選手はキャンプ明けということもありさすがに体が重そうで、細かくパスをつないで連動して動くというシーンはあまり見られなかった。右サイドの太田は相変わらず大車輪の働きである。左の村井がどうも引き気味で積極的に攻撃に絡むシーンがあまり多くなかったのは前日の練習で足を痛めたことの影響だろうか。しかし中に切れ込んで惜しいシュートを放ったりと見せ場は作っていた。この二人に西が縦横無尽に絡む攻撃が機能すれば面白いことになりそうだ。大井はまずまずの出来で後半途中で金珍圭と交代。下がってすぐのテレビインタビューで厳しい顔をしていたのが印象に残る。その向上心は頼もしい。鈴木秀人は守備は言うに及ばず太田を追い越してのオーバーラップを見せるなど非常にアグレッシブな動きを見せていた。腰痛で苦しんでいるとのことだったので、同じ処を病む自分としては彼の動き回っている姿に勇気づけられる思いだった。
この後どこまでチームの調子を上げてこられるか、期待と不安の入り交じるリーグ再開一週間前なのであった。その初っ端は7月2日土曜日、ホーム・ヤマハスタジアム川崎フロンターレを迎え撃つ一戦である。オラ、わくわくしてきたぞ。