攻撃には迫力を欠き、神戸に攻め込まれた場面も多かったりとあまり褒められた内容じゃない。しかしとにかく勝ってよかった。やっぱり勝たなきゃだめだよ。
今日は新人の森下俊が左ストッパーとしてリーグ戦初出場を果たした。攻撃陣が決定機を作りながらも決め手を欠く中、後半にその森下が放ったミドルシュート*1がバーを叩く。跳ね返った処に飛び込んだのは右ストッパーの茶野隆行である。シュートはゴールネットに突き刺さりこれが決勝点となった。ディフェンダーの二人が試合を決めるという本末転倒ぶりが可笑しい。今季を象徴するような苦しい戦いであったが、ディフェンダーに関しては田中と鈴木の欠場の穴を移籍選手と新人が埋めるという構図は、苦しい台所事情を考えれば上出来である。茶野はジュビロ移籍後の初得点。真ん中の金珍圭も、森下俊もよくやっていたと思う。ベンチ入りして出番がなかった大井は尻に火がついた格好だ。精進精進。
今日は優勝争いに絡んでいたチームでは悲喜こもごもがあり盛り上がっていたようだ。それを悔しがるのも僭越という気分である。磐田の最終順位は、川崎がこけてくれたので一つ繰り上がって6位。賞金2千万円をゲットできたのは最低限めでたい。振り返れば苦労ばかりが思い浮かぶシーズンであった。手応えと言えば若手の経験値が上がったことだけという気がする。依然としてチーム作りに苦労している感は否めないし怪我人も多い。シーズン前に我慢の年となることは覚悟はしていた。それも徐々にチーム力が高まるだろうとの見通しがあればこそで、来季に向けてどうも明るい気分になるような材料が少ないのは気掛かりである。
まあ、その前にまだ天皇杯がある。気持ちを切らさずに応援したい。
*1:本人の談話によるとクロスのつもりがミスキックになった、とのこと。怪我の功名である。
