『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い 第二部「愛する者のために」』。
昨日見たテレビドラマ。前回のエンディングで制作者側が角川映画版の『戦国自衛隊』へオマージュを捧げているのは判ったが、劇中で主題歌まで流れるとは思わなかった。新井素子ファンの皆さん、あれが「戦国だ〜、戦国だ〜」の歌ですよ。今聞いてもいい曲だな。ちなみにタイトルは「戦国自衛隊のテーマ」。歌っているのは松村とおるという人である。
そこまでやるなら、映画で真田広之が見せたヘリコプター撃墜シーンを再現するかな、と期待したが、さすがに無理だったか。
内容は史実の関ヶ原の戦いの上っ面だけをなぞったようなもので、期待した程には面白くなかった。軍隊とか武器のことはよく判らんのだけれども、近代兵器と400年後の知識と軍略を駆使すればもっと西軍に有利な戦いができたんじゃないか、と思うのである。実際の関ヶ原も、布陣を見た外国人の軍事研究家が「これで西軍が負けたのが信じられない」と言う程だったらしい。小早川秀秋が裏切ることまで判ってるのに、何の準備もしていないのがおかしいのだ。せっかくの設定をドラマの中でうまく活かしていなかったのは残念である。
もっとも、映画の『戦国自衛隊』もそういう話だったので、制作者が確信犯的にやった、という可能性も考えられる。しかし俺はもっと、こう、近代兵器を中心とした戦術で近代戦を行う西軍と、戦国殺法の東軍がぶつかるという、異種格闘技戦が見たかったのである。その辺りは不満だ。
合戦のシーンは迫力があってなかなかよかったんではなかろうか。高田延彦の死にっぷりもよかった。
あ、高田延彦で思い出した。そう言えば、『功名が辻』では高山善廣が蜂須賀小六の役を演じていてびっくりした。この役は前に大仁田厚も演じたことがなかったか? プロレスラー御用達の役回りなのか。