石川雅之『もやしもん』第3巻。

読了。昨日発売された新刊。店には通常版6冊と特装版1冊が入荷し、特装版は早速売り切れ。通常版は4冊が売れた。なかなかの人気である。追加発注しておこう。
第30話「とある初夏の日」で樹教授の口から語られる日本酒の悲観的な現状がなかなか衝撃的である。美味い日本酒は本当に美味いと俺は自信を持って言えるのだが、それに触れる機会もないまま大量に生産される粗悪な合成酒によって日本酒のイメージが規定されてしまうのは、日本酒好きにとって恐ろしいことだ。日本酒全体の生産量は年々減り続けているらしい。このまま先細りでは業界の未来は暗い。この漫画で日本酒のイメージがいくらかでも良くなれば嬉しいのだが。その意味でも、いよいよ完成した発酵蔵でどのような酒が作られるのか、その過程がどのように描かれるのか、これからの展開が楽しみである。
この巻では泡盛の古酒の話題が登場してくる。そう言えば焼酎も日本酒も古酒って飲んだことがない。池袋東武の地下食品売り場で外見だけ拝んだことがあるのだが、高くてとても手が出なかった。いつかは飲んでみたいものだ。