![S-Fマガジン 2010年 09月号 [雑誌] S-Fマガジン 2010年 09月号 [雑誌]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51a9PtYT7gL._SL160_.jpg)
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7月24日に発売された雑誌。今夏に帝都・東京で開催される日本SF大会「TOKON10」、その関連企画として、都市としての東京をSF的に読み解く「東京SF化計画」という特集が組まれている。小谷真理による特集解説に新井素子さんの名前が出て来る。P.49-50。
いっぽう、東京生まれ、東京育ちの星新一の生涯を、すばらしい評伝にまとめあげた最相葉月は、昭和の東京の風景をじっくり書き込み、星新一のイマジネーションとなにか親和性を持ちうる要素があったのではないかと訴えかける。また、東京SFという単語こそ直接でてこないが、やはり生まれも育ちも東京の新井素子が、星新一のショートショート傑作選を編む際に、とつぜん開眼しショートショートを書けるようになってしまった、と綴るエッセイも衝撃的だ。これを読むと、星新一=新井素子ラインの文学的関係を考える上で、ショートショートという、ぎりぎりまで削って情報濃縮した超短篇の形式は、たとえば、東京という高度情報都市のライフスタイルがまずあってこそ生みだされた都市芸術の一形式だったのではないか、と考えさせる。
ここで何が書いてあるのかよく読みとれなかった。
最相葉月はその評伝にそう書いた、ということ?
新井素子さんのエッセイは具体的には何を指すのか? 『ちいさなおはなし』のあとがきしか思い出せない。他に何があっただろう。
俺の読解力が不足していると感じる。
ちなみに最相葉月の「すばらしい評伝」とは『星新一 一〇〇一話をつくった人』のことで、新井素子さんが編んだ「星新一のショートショート傑作選」とは『ほしのはじまり』のことである。

- 作者: 最相葉月
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- 作者: 最相葉月
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- 作者: 星新一,新井素子
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この特集とは別に、「SF BOOK SCOPE」で新井素子さんの短編「つつがなきよう」を収録したアンソロジー『逆想コンチェルト 奏の1』が紹介されていた。P.114。