2013年7月の読書メーター(まとめ)

読んだ本の数:17冊
読んだページ数:3678ページ
http://book.akahoshitakuya.com/u/153604/matome?invite_id=153604

かめくんのこと (21世紀空想科学小説 1)

岩崎書店の子供向けSF叢書《21世紀空想科学小説》シリーズの第1回配本。かめくんとまた会えてうれしかった。本文中の「昔、団地があった場所」という言葉にちょっと反応したりとか。途中で語り手が不意に「推論」という語を発した時にハッとしたんだが、そこまでハッとする程のことではなかったと思いたい。でもハマノヨウコが学校に来ないのが不安で仕方がない。
読了日:7月30日 著者:北野勇作

はじまりのはる(1) (アフタヌーンKC)

アフタヌーン不定期連載された三篇を収録した第1巻。福島在住の作者による地方在住の高校生を主人公にした青春ものとして始まったが、2011年3月11日に起きた東日本大震災を受け、第二話は登場人物の設定を変更して再出発。原発事故後の福島で暮らす若者たちが地震津波原発事故に翻弄されながら、傷つき、悩み、考え、泣き、笑いながら生きている様子を描く。見つめ続けていこうと思う。
読了日:7月28日 著者:端野洋子

はじまりのはる(1) (アフタヌーンKC)

はじまりのはる(1) (アフタヌーンKC)

ナリキン! (01)-(03) (少年チャンピオン・コミックス)

高名な棋士がサッカーと将棋の類似を語っていたり、試合中の選手の動きが将棋の駒で喩えられたりと、サッカーと将棋の共通する臭いを感じている人は多いんじゃないかと思うが、中学生プロ棋士がプロサッカー選手としてデビューして将棋の戦術をサッカーに当てはめようとしたら、というとんでもない状況は読んでいてかなり無理があるように感じた。しかし嫌われ者の主人公のキャラに引っ張られて読み進んでしまう。試合が始まると話にも勢いが出てかなりノって来るので無理矢理な状況自体が楽しくなった。面白かった。続けて読もうと思う。
読了日:7月28日 著者:鈴木大四郎

ナリキン! 01 (少年チャンピオン・コミックス)

ナリキン! 01 (少年チャンピオン・コミックス)

ナリキン! 02 (少年チャンピオン・コミックス)

ナリキン! 02 (少年チャンピオン・コミックス)

ナリキン! 03 (少年チャンピオン・コミックス)

ナリキン! 03 (少年チャンピオン・コミックス)

同人少女JB (3) (アクションコミックス)

おたく活動に男女交際に学園生活に受験勉強にと相変わらず青春していて受験勉強をスルーした身には後悔と罪悪感のようなものが心中に湧き起こってくるです。俺も一歩間違えばこういう青春を送っていたかも! と勘違いな妄想はさておき、ヘルメットの代わりに豹頭の仮面を抱えたパロディポスターが笑えた。巻末の安彦良和寄稿コメント、ダーティ・ペアのアレはダグラスカウボーイズのチアガール(『地獄の黙示録』アレンジバージョン)の衣裳だったとは。初めて知った。
読了日:7月26日 著者:一本木蛮

超級! 機動武闘伝Gガンダム 爆熱・ネオホンコン! (1) (カドカワコミックス・エース)

読了日:7月25日 著者:島本和彦

超級! 機動武闘伝Gガンダム 新宿・東方不敗! (8) (カドカワコミックス・エース)

ホセ・メンドーサ戦を思い出した人ー! はーい!
読了日:7月25日 著者:島本和彦

GIANT KILLING (28) (モーニングKC)

なんだよクボタン静岡出身かよ。高校どこよ。ゆくゆくはジャベリン磐田に来る気ある? 椿・窪田は新時代の翼・岬か。わくわく感ハンパねえ。気の弱い翼くんと「わはっ」しか言わない岬くん。
飽きもせず読み返してるんだが、神巻だなこれは。ずっと椿を見守ってきた読者にしてみれば。俺たちの椿がとうとうこのステージに……! と感慨も一入。楽しさに目覚めたのは本人だけじゃないのであるよ。椿のサッカーをこれからも見続けたい。
読了日:7月23日 著者:ツジトモ

GIANT KILLING(28) (モーニング KC)

GIANT KILLING(28) (モーニング KC)

聖痕

一気に読んでしまった。枕詞の惑乱作用で頭くらくら。聖なる痕。
読了日:7月21日 著者:筒井康隆

聖痕

聖痕

未来力養成教室 (岩波ジュニア新書)

中高生の諸君、最初に登場する脳天気なおばさんは実はすごい作家なんだ。最後のセンテンスで怖気を感じなかったか?(最初から、というのは無しでお願い)もしも興味を惹かれたら、作者紹介に書いてある『もいちどあなたにあいたいな』、『おしまいの日』、『グリーン・レクイエム緑幻想』、「ネプチューン」(『日本SF短編50』第2巻に収録)などはまだ本屋さんで買える筈なので、ちょっと読んでみるといいよ! 『ひとめあなたに…』は特におすすめだ。
新井素子さんは別格として、一番すごいと思ったのは神林長平の「想像しなくては生きていけない」で、一番腑に落ちたのは上田早夕里の「夢と悪夢の間(あわい)で」で、一番この筆者の小説を読んでみたいと思ったのは長谷敏司「皆さんに受け渡す未来のバトンについて」だった。
読了日:7月21日 編者:日本SF作家クラブ 著者:新井素子荒俣宏、上田早夕里、神坂一神林長平新城カズマ長谷敏司三雲岳斗夢枕獏

日本アパッチ族 (ハルキ文庫)

バカ面白かった。ハチャメチャドタバタ社会諷刺SF、とでもいうのだろうか。社会情勢から人間の生活、果ては文明や生命の行く末までを視野に入れる小松左京らしい長編小説だと思った。発表は1964年だが、参院選で政権党がきな臭い臭いを発しまくってる今読んだせいか、それとも先の戦争とその直後の日本に個人的な関心が生じているせいか、はたまた描かれているのがもしかして日本人にとって普遍的な情景であるせいか、よく判らないが全く古さを感じなかった。繰り返しになるが実に面白かった。小松左京ってやっぱり凄いんだな。
読了日:7月17日 著者:小松左京

日本アパッチ族 (ハルキ文庫)

日本アパッチ族 (ハルキ文庫)

スーパー乙女大戦

SF青春レズビアンポルノコメディ。傑作。8月に文庫版が出るってんでその前に読んでしまおうと積み上げてある蔵書から抜き出したんだが、くすくす笑うわ欲情するわ冬子ちゃんあんた年いくつだよと訝るわ大変楽しゅうございました。書き下ろされた最終章がまたなんとも言えない余韻を残す。
読了日:7月14日 著者:森奈津子

スーパー乙女大戦

スーパー乙女大戦

七帝柔道記

ノンフィクション大作『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を著した小説家による自伝的青春小説。柔道をするために二浪して北海道大学に入学した主人公が経験する凄絶な練習風景に、読んでいるこっちまで精神的に追い詰められるような心地がした。七帝柔道に学生生活の全てを掛けた若者たちの、戸惑い、悩み、苦しみ、足掻き、精神は彷徨し肉体はとっくに限界を超えながらも、少しずつでも前進していくその姿に胸を打たれずにはおれない。熱い。まさに青春小説。
読了日:7月11日 著者:増田俊也

七帝柔道記

七帝柔道記

どーなつ (ハヤカワ文庫JA)

ノイズ混じりの記憶の海にぷかぷか浮かびながらこの先どうなっちゃうのかなあまあいいかなんて思いながら漂い続けるような感じ。
漂流していくその先に楽園など無いことは判ってはいるがだからってどうしようもないけんね、と頭の中の登場人物はつぶやく。
読了日:7月7日 著者:北野勇作

どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション)

どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション)

ワールドトリガー (1) (ジャンプコミックス)

葦原大介の新連載てだけでうれしいのに、読んでみたら期待を上回る面白さで更にうれしくって仕方がないっていう。こりゃコミックス買うしかないと思って買いました。コミックスで読むと面白さ倍増するな。話もよく考えられているのが判る。続きも毎週楽しみにしているのだった。
読了日:7月4日 著者:葦原大介

クロス・マネジ (3) (ジャンプコミックス)

表紙がいい。前巻はなんかホラー漫画チックで「ネウロか!」と思ったからなあ。こういうの希望。展開がかなり性急なのが惜しいんだけれども(事情が事情だけに……)、まとめて読むとやっぱりいいんですよ。登場人物の性格とか心の動きとかみそらのアホさ加減とかが次々に押し寄せて来て。次巻4巻は9月発売予定でございます。それまで連載が続いていますように(ナムナム)。
※残念ながら終了してしまいました。
読了日:7月4日 著者:KAITO

クロス・マネジ 3 (ジャンプコミックス)

クロス・マネジ 3 (ジャンプコミックス)