読んだ本の数:9冊
レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ (1) (イブニングKCDX)
ある想定と現実を比較してあなたがその想定された状態にないのはあなたの努力が足りないからだとする論法はあらゆる立場の人間の尊厳を奪い追い詰めるのに都合がよいので霊感商法、不要社員のリストラ、同志の粛清など幅広くご利用頂けます。
始まりました。
読了日:2月24日 著者:山本直樹

レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ(1) (KCデラックス イブニング)
- 作者: 山本直樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/02/23
- メディア: コミック
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ワンダー・AZUMA HIDEO・ランド
単行本未収録・未発表作品を集めたマニア向け単行本。見たことないのばっかりで楽しかった。『奇想天外』に掲載された高千穂遙「変態の方程式」の挿絵はこれか、という感慨。
新井素子関連作品も二作を収録。
「スリーパーダン」(ハインライン『夏への扉』のパロディ)は初出時とページの順番が違っていると思う。初出ではP.121と122の間に124が入り123がオチだった記憶。でないとP.123の「ぶ〜す〜じ〜ま〜」が意味不明だよね。「ぶ〜す〜じ〜ま〜」を連発する老婆は夢枕獏のサイコダイバー・シリーズで毒島獣太と共演している陰陽師のひるこ。吾妻ひでおは当時SFマガジンで連載されていた「題名募集中(仮)」の夢枕獏回のイラストで毒島獣太が大好きと言っていた程お気に入りだったらしい。雑誌が手許にないので確認できない。
読了日:2月22日 著者:吾妻ひでお

- 作者: 吾妻ひでお,佐野邦彦
- 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
- 発売日: 2015/02/21
- メディア: コミック
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乙女の読書道
明日(2月22日)開催の「池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#16 ゲスト・新井素子」には行けないのでせめてどんな人がどんな話をするのかその一端なりとも知ってみようと思って読んでみた。やけに東京創元社の本が多くなかったかと思ったが最初から見返してみたらそうでもない。印象に残った書評に東京創元社の本が多かったということのようだ。登場する本で読んだことがあったのは二冊だけで、初めて知ったり知ってても読んでない本ばかり。それでも興味を惹かれたのがけっこうあった。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの名前は覚えたし池澤夏樹の『双頭の船』はその内に読もうと思う。
幼い頃から読書の虫だった池澤春菜氏は今でも年間300冊以上の本を読むそうで、やはり読書の虫で今も仕事の合間に膨大な量の本を読み続ける(ていうか読書の合間に家事や仕事をしているといった趣もある)新井素子さんとどんな会話が交わされるのかはとても気になるのだった。行けないけど。*1
P.191「その後わかったこと。恋愛は年季でもなく、たんに素養の問題でした。」て追記に共感を覚えつつどんな経験がこう言わせたのかがとても気になるっていう。
読了日:2月21日 著者:池澤春菜

- 作者: 池澤春菜
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2014/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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アウトランド・ヴァンガード〜俺、辺境警備に着任しました (一迅社文庫)
いやあ楽しかった! 高校中退のポジティブニート男子がある日突然見渡す限り茶畑の広がる静岡県華川市に置き去りにされたことから始まるカントリーライフ。華川市は架空の町だが作者さんの故郷である菊川市がそこはかとなくモデルとなっているので、ここいらの人間が読むと小ネタで笑ってしまう筈。お茶農家の女子中学生がお茶について熱く語るその内容が全て年寄りの日常会話みたいな遠州弁で書かれていて、そのミスマッチに思わずニヤニヤしたりとか。全編から醸し出されるあったかい雰囲気がとてもよかった。またこのキャラたちに会いたいです。
読了日:2月20日 著者:マサト真希

アウトランド・ヴァンガード〜俺、辺境警備に着任しました (一迅社文庫)
- 作者: マサト真希,しゅがすく
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 文庫
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黄金の盾 グイン・サーガ外伝 第26巻 (ハヤカワ文庫JA)
文章のこなれ具合と読みやすさから俄に信じがたいが、作者さんは「グイン・サーガ トリビュート・コンテスト」に応募するまで小説を書いたことがなかったそうだ。タイス編を深く掘り下げて極上の味付けを施しグインとヴァルーサの間の因縁を鮮やかに描き切った手腕は並ではない、と思った。面白かった。
あとがきがけっこう泣かせる。久美沙織と牧野修が書いた外伝は読んでなかったが読まねばという気になった。この後は135巻『紅の凶星』を読むつもりだったんだけれども気が変わった。外伝1巻『七人の魔道師』を再読することにする。
読了日:2月19日 著者:円城寺忍

- 作者: 円城寺忍,天狼プロダクション
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: 文庫
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ルパン三世アニメ全歴史 完全版
図書館で借りて読んでみた。資料が充実していて眺めていると楽しい。金があったら買いたい処だ。主要キャラクターの線画設定が掲載されているが、新ルパンのはアニメとはけっこう違うような。
読了日:2月13日 著者:トムス・エンタテインメント

- 作者: トムス・エンタテインメント,リベロスタイル
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2012/03/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 37回
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犬とハサミは使いよう Dog Ears (4) (ファミ通文庫)
読んでる間中ニヤニヤが止まらない大好きなシリーズがこれにて大団円。しんみり。と思ったらアニメBD&DVD特典の短編6本+描き下ろし1本を収録した『犬とハサミは使いよう ANOTHER』が3月30日発売だと! この馬鹿騒ぎはもうちょっと続く。楽しい。
読了日:2月12日 著者:更伊俊介

犬とハサミは使いよう Dog Ears 4 (ファミ通文庫)
- 作者: 更伊俊介,鍋島テツヒロ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2015/01/30
- メディア: 文庫
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アクロイド殺し (ハヤカワ・クリスティー文庫)
ジュンク堂書店池袋本店の新井素子書店で購入した本。途中で犯人が判った。論理によらず直観だけど。中学時代に辻真先のミステリを読んで以来警戒心が強くなっているかせいかも知れない。
アガサ・クリスティーの小説を読んだのは初めて。ぐいぐい読まされてすごい面白かった。興奮した。その人を犯人だと仮定しても仕組みの判らないトリックが一つあったんだけどポアロ探偵さすがだ。こんなに面白いなら〈名探偵ポアロ〉シリーズ全部読みたくなるな。今んとこ実現不能だけどいつか……。
読了日:2月10日 著者:アガサ・クリスティー

- 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,羽田詩津子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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社員たち (NOVAコレクション)
会社勤めの楽しさと悲哀と底の知れない不安と果てしない不気味さを描いた短編群を収録した作品集。人間はそれでも生きている。「社員食堂の恐怖」が特に好き。
読了日:2月4日 著者:北野勇作

- 作者: 北野勇作
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/10/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:当日の模様は後にトゥギャった。→Togetter|「池澤春菜と堺三保のSFなんでも箱#16」ゲスト・新井素子(2015.02.22)感想まとめ