2015年3月の読書記録

読んだ本の数:10冊

009 RE:CYBORG (5) (ビッグガンガンコミックスSUPER)

あのクライマックスシーンと同じ展開となるのでしょうか。
読了日:3月31日 著者:石ノ森章太郎,神山健治

ラブラブエイリアン (2) (ニチブンコミックス)

ゲスさ爆発みんなのラブラブエイリアン。という訳で2巻が出た。めでたすぎる上にクソ面白い。
話に触発されて桜庭和志vs秋山成勲を見返したんだが今見てもふざけんなって感じ。
読了日:3月29日 著者:岡村星

ラブラブエイリアン (2) (ニチブンコミックス)

ラブラブエイリアン (2) (ニチブンコミックス)

舟を編む

実は読んでいなかった。副読本をTLで薦めた手前読まずばなるまいと読んでみた。淡々と力強い物語だった。先の展開が気になって仕方がないという類の話ではないのに読み出すとその世界から離れられなくなる。お陰で仕事には遅刻すること三度、午後の始業に気づかなかったこと一度。読み終わり装丁を見返してああそうだったのかとちょっとした衝撃を味わった。その時の情動を神聖なものへの畏敬と言うのかも知れない。
(文庫版の巻末にはまじめさんの恋文が収録されている。まあこれは確かにどう受け取ったらいいものやら反応に困るわなと思った。そして岩波書店辞典編集部の平木靖成氏による解説は愛に溢れたいい文章だった。)
読了日:3月28日 著者:三浦しをん

舟を編む

舟を編む

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

真紅の人

むちゃくちゃよかった。初めて読む作者さんだしその初の時代小説ということだったので多少警戒していたのだがこれが読ませる。終盤に至っては読み進む度に涙が零れ落ちるのでティッシュで涙と鼻水を拭い続けそれでも本が手放せなくなった。読了後はしばし放心状態。面白かった……。
舞台が大坂の陣なので人の死がたくさん描かれるのに却って浮き彫りにされるのは人の生そのものだ。どう死ぬかという問いはどう生きるかという問いと同義である。己の宿命と様々な人との出会いの中で懸命にもがいた主人公の姿とそれを伝える物語に気概と清々しさとそして微かな甘い痛みを覚えた。
読了日:3月24日 著者:蒲原二郎

真紅の人

真紅の人

三省堂国語辞典のひみつ

著者は『三省堂国語辞典』の編集委員。それがどういう性格の辞書でどんな魅力がありどう使えば面白いかが語られる。収録語の解説やその収集にまつわるエピソードもたくさん出てきてとても面白く読んだ。国語辞典一般についての認識も深まると思うので『舟を編む』とか好きな人は副読本にどうでしょう。
先頃TLを賑わせていてた「的を得る」は誤りか?という話が第二章「誤りと決めつけてはいけない」の第1話”「的を得る」は「うまく捉える」”に登場するんだが、「的を得る」を間違いとしている実際の例として新井素子さんの『結婚物語』からの引用があるのでその筋の人は余計に面白く読める筈。*1
この本を読むと『三省堂国語辞典』を部屋に置いときたくなるね。持ってる辞書と比べてみたくなる。今この部屋には『新明解国語辞典』第三版と『岩波国語辞典』第六版と電子辞書の『広辞苑』第五版があるけれども。
読了日:3月18日 著者:飯間浩明

三省堂国語辞典のひみつ

三省堂国語辞典のひみつ

少女時計師の奇跡的な時間線 (ネオスブックス ブロッサムサイド)

少女向けロマンスファンタジーという感じ。作者さんは菊川出身らしい。
読了日:3月16日 著者:和泉実

少女時計師の奇跡的な時間線 (ネオスブックス ブロッサムサイド)

少女時計師の奇跡的な時間線 (ネオスブックス ブロッサムサイド)

紅の凶星 グイン・サーガ 第135巻 (ハヤカワ文庫JA)

物語が動く動く。ここで、か。無念だっただろうな。そして入れ替わるように出て来るあの人の動機と背景が気になる。更に一旦退場したあの人に復活の気配? ケイロニアも大変だがパロもどうなっちゃうのっていう。第四話のラストで涙が溢れ出てきた。
読了日:3月6日 著者:五代ゆう

紅の凶星 (ハヤカワ文庫JA)

紅の凶星 (ハヤカワ文庫JA)

千年の翼、百年の夢 (ビッグコミックススペシャル)

ルーヴル美術館、人はそこに何を見るのか。偉大な芸術家の人生とその作品、果ては人間とその営為へと思いが飛びそして彷徨う。ドイツ軍の侵攻から美術品を守るための大搬出作戦に興味を惹かれた。日本人との関わりが描かれるのも良かった。これは通常版だがこっちを読んでるとオールカラーの豪華版がどうしても読みたくなる。
読了日:3月5日 著者:谷口ジロー

新装版 栞と紙魚子 (4) (Nemuki+コミックス)

すごい可笑しくて何度か声あげて笑った。キャラクターも増えて回を追うごとにノリノリになっていくのが楽しかったのに、これで終わりなのは残念。モモタローのぬいぐるみとか商品化されてないですか。あとサービス精神旺盛な弁天様がよかった。
読了日:3月5日 著者:諸星大二郎

新装版 栞と紙魚子4 (Nemuki+コミックス)

新装版 栞と紙魚子4 (Nemuki+コミックス)

麻酔科医ハナ (5) (アクションコミックス)

2年半ぶりの新刊で前の話を忘れてるっていう。医療の現場のあれこれが相変わらず興味深い。手術着をまとった時に両手を肘から曲げて胸の横に持ってきてるのは頭部と下半身の不潔さから遠ざけるためらしい。へぇ〜。
読了日:3月4日 著者:なかお白亜

麻酔科医ハナ(5) (アクションコミックス)

麻酔科医ハナ(5) (アクションコミックス)

*1:ちなみに新井素子さんは結婚した時に辞書だけで数十冊を新居に持ち込んだらしいが愛用していたのは『岩波国語辞典』それも第二版だったらしい。→ 新井素子研究会|関連文献|岩波国語辞典