『このライトノベルがすごい!2005』。

昨年末に宝島社より出版された「ライトノベル」のガイドブック。新井素子さんの名前が登場するので購入した。登場箇所については既にnakaさんチェックが入っている。ここに書くのは止め、素研に情報を掲載することにしよう。そう言えば、「あたしのなかの……」はnakaさんが指摘したように「あたしの中の……」が正しい(P.142)。ついでに「吸血鬼はお年頃」は「吸血鬼はお年ごろ」が正しい(P.143)。
さて。まるっきり門外漢の俺としてはなかなか読む処がなくて参った。掲載されている「Best60」の内で俺が読んでいるのは、

の2つだけである。読んだ理由も新井素子さんが選考委員を務める新人賞に関係があった作品だからだし。
こんなんだから感想という感想もないのだが、ちらっと気になったことだけ書いておく。表紙の女の子を構成するそれぞれのパーツであるヘッド、ボディ、レフトアームが有機的に組み合わさっていないこと*1と、「ライトノベル年代記」の年表中に夢枕獏の『魔獣狩り』が入っていたこと。大人向けの伝奇暴力エロ小説もライトノベルの系譜に連なる作品であるという認識が示されているのは意外だった。「ライトノベル」の成立に伝奇ヴァイオレンス小説ブームの影響があったということだろうか? それはよく判らない。
次は『ライトノベル★めった斬り!』に取りかかる予定。

*1:ポーズと構図が不自然だ。これはこれでありなんだろうけど。