『小松左京マガジン』第17巻。

小松左京自身が行う編集長インタビューに新井素子さんの御母堂が登場。タイトルは「大衆出版文化の担い手 講談社一族として40年」。夫、舅、実父が講談社社員で自身も講談社社員として40年を勤め上げた経験から、講談社という出版社についての興味深い昔話を小松左京と繰り広げている。
本文中にはもちろん新井素子さんの名前も登場。労組の執行委員になり、会社と団交して労働協約書に妊娠休暇の文字を入れさせることを勝ちとったその後にすぐ妊娠し、新井素子さんが生まれたというのが面白い。さらに興味深いのは生まれて間もない頃の写真が掲載されていることである。他にご幼少のみぎりの写真も複数枚掲載されている。ちっさい子の邪気のない笑顔ってのは癒される。
あとは、御母堂が編集に関わった本で『ティーンのための性知識』と『少女のための性教育』の表紙が掲載されている。新井素子さんがどこかで書いたか語ったかしておられたが、休日に母親に講談社に連れて行かれ、少女向けの性教育本のゲラチェックをさせられたのが自身が受けた性教育の思い出だそうだ。確か『ティーンのための性知識』の方だったような。どこに出てきたかメモした筈なのに見つからない。困った。