C・S・ルイス『ライオンと魔女』。

読了。『ナルニア国ものがたり』の第一巻である。新井素子さんの愛読書ということでずっと以前から読まねばと思っていた本。少年文庫版のセットをずっと前に買ってあったのでそれを読んでいるのだが、新井素子さんが読んだのはハードカバーの単行本版かも知れない。現在はカラーイラスト版も刊行中であるので、お金の余裕があればそれも読みたい処だ。
子ども向けの本と侮っていたが想像していたよりずっと面白かった。警戒していた説教臭さもほとんど無かったし。これを子どもの頃に読んだらたまらなかっただろうなあと、今頃になって読んだのを少し後悔しているくらいである。新井素子的には動物たちが普通に人語で会話をする世界像と、疾駆するライオンの背にまたがった人物の描写が『・・・・・絶句』を想起させて興味深い。
早速第二巻『カスピアン王子のつのぶえ』へと進もう。