高橋征義『でかいプレゼン 高橋メソッドの本』。

読了。amazonにて購入。「高橋メソッド」とは、著者の高橋氏(id:takahashim)が提唱した新しいプレゼンの手法のこと。
プレゼンに全く縁がない俺であるが、その手法はひとめ見て非常にインパクトがあり、なおかつ発表内容を極めて簡潔に判りやすく伝えることができるという、実用的にもネタ的にも面白そうなものだった。それで興味を持って買ってみた次第である。もしかしたら新井素子さんの話が出て来るかなあと邪な期待感があったのも否めないのだが。
果たして新井素子さんのファンの人は、「あとがき」の最初に一行でニヤリとする筈である。文中で言及される著者の中での新井素子作品の位置付けと、その創作姿勢への共感の件など、なるほどと思わず頷かざるを得ない。新井素子ファンの人が新井素子さん自身やその作品への見解を語るのを読むのは実に楽しい。
この本自体も簡潔、明瞭にメソッドの特徴が語られており、読みやすく判りやすい。あまりにとっつきやすいので、これなら自分でもできるかも、とは昔新井素子さんの小説に初めて接した少女たちが感じたのと同じ発想であるかも知れない。例えば「10代のライトノベル読者に対して『扉を開けて』新装版のプレゼンを高橋メソッドを使って行う」なんてのが頭に浮かんだ。