明日イベント「氷室さんの思い出を語る会」。

昨年6月に死去した作家、氷室冴子さんと交遊のあった日本橋学館大(柏市)の田中二郎准教授が、氷室さんから譲り受けた約850冊の本を同大学図書館に寄贈した。24日には、同大構内で「氷室さんの思い出を語る会」を開き、生前に親交の深かった漫画家の藤田和子さんや作家の新井素子さんらも出席する予定。
氷室さんは、少女小説と呼ばれる分野で人気を博した小説家で、代表作に「なんて素敵にジャパネスク」などがある。田中准教授によると、1998年に知人の紹介で知り合い、当時、ワープロからパソコンに切り替えようと考えていた氷室さんに使い方をアドバイスし、次第に「気楽なつきあい」になった。2005年に突然、電話でがんを告白され、その後の約3年間を「一緒に遊んだ」という。
生前の取り決め通りに田中准教授は蔵書を引き取り、図書館側と交渉して雑誌や漫画以外の本を引き受けてもらうことになった。本は日本史や文学関連のほかに、創作活動で参考にした資料も多数含まれる。
図書館は、30日まで寄贈本や漫画本、キーボードなどの愛用品を展示し、以降は寄贈本だけを書庫に収めるという。田中准教授は「本当にパワフルな人だった。作家としての氷室さんのことはそれほど分からないが、語る会では人間としての面を話したい」としている。問い合わせは同大図書館(04・7167・8655)。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20091022-OYT8T01228.htm

地域ニュースなので静岡ローカルの読売新聞では読めない記事。新井素子研究会のトップページでは既報だが、明日24日に千葉県柏市日本橋学館大学で「氷室さんを偲ぶ一日」が開催され、トークイベントに新井素子さんも参加する。氷室冴子氏に思い入れの深い人は行ってみてはいかがだろうか。