『ねこのこはな』のサブタイトルの元となったSF小説。

『ねこのこはな』は売れないSF作家のあっちゃんとその飼い猫「こはな」のほのぼの日常生活を描いた漫画である。こはながかわいい。

ねこのこはな 1 (モーニング KC)

ねこのこはな 1 (モーニング KC)

ねこのこはな(2) (モーニング KC)

ねこのこはな(2) (モーニング KC)

第2巻の発売を記念して第1巻収録作のサブタイトルの元ネタを貼り付けておく。え、2巻は?

第1作 上弦の月を喰べる猫

上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)

上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)

第2作 バケツ一杯の猫

バケツ一杯の空気 (1980年) (サンリオSF文庫)

バケツ一杯の空気 (1980年) (サンリオSF文庫)

第3作 百億の猫と千億の犬

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)

百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)

第4作 マイナス・ネコ

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

第5作 猫は無慈悲な夜の女王

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

第6作 ネ航船団

虚航船団 (新潮文庫)

虚航船団 (新潮文庫)

第7作 猫は沈黙せず

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)

第8作 猫転世界

逆転世界 (創元SF文庫)

逆転世界 (創元SF文庫)

第9作 猫へ贈る真珠

ちなみに

第1作であっちゃんが読んでいるのは小松左京の『さよならジュピター』(サンケイ出版)。

引越ダンボールの中には『夏への扉』も見える。

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

2014年9月の読書記録

読んだ本の数:18冊

すく〜〜〜と! (1) (ジェッツコミックス)

ヤマハ発動機が協力してるってんで気になって読んでみた。バイクに興味がなくてもスクーター楽しそう乗ってみたいとか思ってしまうなこれは。藤田一己は原作とクレジットされているが原作ネームとバイク作画を担当しているそう。新久千映の丸っこいかわいい絵柄が醸し出す雰囲気がとてもよい。
巻末にはヤマハ発動機でバイクの開発や設計に携わる社員6名による座談会も収録。バイクが好き好きで仕方がないってのが伝わってきて面白い。
読了日:9月30日 著者:新久千映

特装版 犬とハサミは使いよう10 (ファミ通文庫)

完結。途中から気持ちが高ぶってしまいぼろぼろ泣きながら読んでたんだけど期待を裏切らない幕の畳み方は実に爽快だった。この話、もうほんと大好き。面白かった。
読了日:9月30日 著者:更伊俊介

天使の傷痕 (講談社文庫)

新井素子書店で購入した本。1965年の第11回江戸川乱歩賞受賞作。西村京太郎は初めて読んだような。予想外に、と言うと著者と新井素子さんに失礼だが、すごく面白かった。俺が生まれる前に書かれた小説だがその社会性は少しも古びていないように思う。最後の方で涙が出た。泣くような話ではない。世田谷文学館へ行く前にこの本を読んでたら聖地巡礼ぽいことができたかも。
この話の後には同じく新井素子書店で売っていた『獄門島』を読まねばいけないような気分になっているんだがそちらはまだ購入していないのだった。どうしようかな。
読了日:9月27日 著者:西村京太郎

天使の傷痕 (講談社文庫)

天使の傷痕 (講談社文庫)

れもん、よむもん!

ZUCCA×ZUCA』チックなゆるゆるのおちゃらけた感じから始まっているが、中盤以降は読書を通じて自分や世界を発見していく中高生時代を描いた自伝となっており、読んでいて感銘を受けたと同時にそれに共感するような思い出のない自分に対して、おっさんいい年こいて何しとんねんと忸怩たる存念が沸き上がってきたりした。
読了日:9月27日 著者:はるな檸檬

れもん、よむもん!

れもん、よむもん!

ひみつのひでお日記

JKと読書と映画と日常生活。精神的に辛い状況の中そこはかとないおかしさが漂っていて読むのは楽しい。特筆すべきはあの「もとちゃん」キャラを確立させた張本人が現在の割とリアルな新井素子さんを描いていることである。似てるし雰囲気出てる。
読了日:9月26日 著者:吾妻ひでお

なんて素敵にジャパネスク (5) 陰謀編 (コバルト文庫)

ついに帥の宮登場。ずいぶんと強烈なお目見えだったがその行動の裏に潜むものとは? 得体のしれない敵(?)を相手に瑠璃姫がずいぶんと生き生きしてきた。続きをまだ買ってないんだけど読むの楽しみだ。
読了日:9月24日 著者:氷室冴子

なんて素敵にジャパネスク〈5〉陰謀編 (コバルト文庫)

なんて素敵にジャパネスク〈5〉陰謀編 (コバルト文庫)

あんな作家 こんな作家 どんな作家 (ちくま文庫)

単行本は1992年の刊行で2001年に講談社文庫より再刊され、これは2度目の文庫化となる。新井素子さんへの取材を元にしたエッセイ「素子の好き嫌い」が収録されているので三度目の購入。初出は1986年(新井素子さんは新婚ホヤホヤ時代)だから28年前であるが、読み返してみた処受ける印象は全く変わっていない。講談社文庫の『グリーン・レクイエム』は当時3年間で50万部が売れたそうである。講談社文庫の歴代ベストセラーに名を連ねるのも頷けるってものである。
出て来る作家さんたちが十人十色で面白い。創作活動に対して正反対の意見を持っている人もいればその生き方も様々である。清水義範の解説がこの本の面白さをよく伝えている。付け加えるなら、作家である父を通じて個人的に交流のある作家さんとのエピソードはこの人でなければ書けないものであり、それもまた興味深い。
【関連記事】新井素子さん最新情報 by 素研|新井素子インタビューを収録した阿川佐和子エッセイ集『あんな作家こんな作家どんな作家』がちくま文庫で復刊
読了日:9月21日 著者:阿川佐和子

ダブル・ロール! (2) 坂崎良太郎16歳。勇者で魔王で救世主になります! (富士見ファンタジア文庫)

最大の謎はロボットのねんれいの横に表示された(1)である。……ロボットなのにっ!
いつもながらのノリの良さにニヤニヤしながら読み進み一気に大団円。楽しかった。そしてまだヤマザキのダブルロールは見つけられていないのだった。どこにあるの。
読了日:9月21日 著者:左京潤

KIMURA vol.4 〜木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

合気道の技術は万人向けなのだろうかという疑問が昔からあるんだが。珠美姐さんの気っ風の良さと凹む木村の対比が面白い。
読了日:9月20日 著者:原田久仁信,増田俊也

キマイラ10 鬼骨変 (朝日ノベルズ)

相変わらず物語は全然進まないが菊地の存在感がずんずん高まっておりその日が来る予感がびしびし伝わってくる。果たしてどんな状況で。楽しみ。あと深雪ちゃんに幸せは訪れるのか。あんまり可哀想で。
P.34。九十九三蔵と書いてあるのは九十九乱蔵の間違いでは。
読了日:9月20日 著者:夢枕獏

少年☆少女☆レアカード (1) (アクションコミックスHigh!)

「オシャレにコーデしたマイキャラで高得点を競うリズムゲーム」にうっかりはまった女子中学生と成績優秀・スポーツ万能・眉目秀麗だけどちょっとずれ気味の王子様(同級生)のゲームを巡るラブコメ。ほんわかしていて面白い。ラブベリとかアイカツて全然知らなかったけどこんな感じ?
作者さんが子育て中だからか主人公の妹ちゃん(保育園児)の描き方がまさにこれだ! という感じで可愛らしいやら憎たらしいやら。あと、P.74は俺と同世代ならたぶん笑う。
読了日:9月17日 著者:山名沢湖

うなぎのうーちゃん だいぼうけん (福音館の科学シリーズ)

うなぎのうーちゃんが生まれてから死ぬまでを最新の知見を反映させて描いた絵本。うなぎの生態てこんな風なんだ、という新鮮な驚きがあって面白い。うなぎにとって日本の川はどんどん住みにくくなってるんだろうね……。途中でちょっと笑った。
著者のくろきまり(黒木真理)氏は東京大学大学院農学生命科学研究科の助教だそう。
読了日:9月17日 著者:くろきまり・ぶん/すがいひでかず・え

うなぎのうーちゃん だいぼうけん (福音館の科学シリーズ)

うなぎのうーちゃん だいぼうけん (福音館の科学シリーズ)

星への旅 (新潮文庫)

一昨年から昨年にかけてジュンク堂書店池袋本店で「SFブックミュージアム」というSF本のフェアが開催され、その一環として日本SF作家クラブ所属の作家個人が推薦する本を集めた「作家書店Petit」という企画があった。新井素子さんもこの企画に登場したので買いに行った。1月6日だった。売っていた本はこちら。

未読のをいくつか買ったがその後読んだのは手塚治虫の『ヴァンパイヤ』全3巻のみという始末であった。1年と数ヶ月が過ぎ去りぼちぼち読んでみるかという気になってきたので吉村昭『星への旅』を読んでみた。理由は特にない。
内容は非SFで(当たり前だ)リアルな描写の積み重ねが虚無主義に収斂していく様に味わいがある。虚無主義というのに新井素子さんとの共通点を感じてしまう訳だが、死んだ少女が一人称で自分の身体が解体されて行く様子を語る「少女架刑」は、これもう絶対新井素子さん好きだろ、と深く納得してしまうのであった。読み終わってから思い出したが新井素子さんは『星への旅』について雑誌にエッセイを寄稿している。「この中の一編、「少女架刑」に魅せられた。」だそうである。

新井素子さんは1979年、19歳の頃に吉村昭を好んで読んでいたらしい。

他にも好きな作家として吉村昭の名前を挙げていたインタビューがあったような記憶があるんだが名前を拾っていなかったようで検索しても出てこない。
読了日:9月16日 著者:吉村昭

星への旅 (新潮文庫)

星への旅 (新潮文庫)

茶柱倶楽部 (6) (芳文社コミックス)

川根出身のお茶バカ娘が色々なお茶で人と人の縁をつなぐ物語。この巻では沖縄を舞台に戦後の秘話が語られる。歴史って知らないことばっかりだ。そして出て来るお茶のなんとも言えない雰囲気にまたまたうっとりする。川根茶や深蒸し掛川茶など静岡のお茶も素敵な小道具として登場するので地元民が読むとちょっとうれしい。土佐番茶もおいしそう。
読了日:9月16日 著者:青木幸子

茶柱倶楽部 6 (芳文社コミックス)

茶柱倶楽部 6 (芳文社コミックス)

走れメロス (新潮文庫)

「女生徒」

美少女の美術史展で上映されるアニメを見るための予習のつもりだったが、若年女性の一人称口語体語りかけ風しかも饒舌、というのが新井素子ファンとしては興味深い。遠景として配置できそうな感じ。新潮文庫解説より。

男性の作者がなぜここまで、若い女性を表現し得るのか、不思議である。若い女性が太宰にとらえられ、熱烈なファンになるのはこれらの作品を読めば、当然だと納得できる。しかし女性作家が、なぜこのような作品を書き得ないか、そこに文学の秘密があるように思える。

秘密だとよ。激しい違和感に襲われるのは俺が新井素子ファンだからだろうか。それとも性差への意識の違いだろうか。
実際の処、星新一太宰治新井素子の共通点について(冗談かも知れないけれど)言及している。『幻想文学』11号(1985年)のインタビュー「星新一 戦後・私・SF」とその後に刊行された『新井素子100%』掲載のインタビュー。『新井素子100%』P.39-40ではこのように語っている。

この間、『幻想文学』という雑誌がインタビューに来て、新井素子の話になったんだけれども、彼女についてぼくは太宰治との共通点みたいなものを感じたわけですね。太宰というのは空前絶後の作家で、死後なお読まれつづけている。なぜそんなに魅力があるか考えてみると、太宰の作品は読者個人ひとりひとりに語りかけてくるような書き方をしているんですね。
新井素子もそれが言えると思う。要するに、読んでいる読者個人にとっては、テレビを見ているというより、電話で話を聞かせてもらっているような感じがするんじゃないかと思うわけですな。非常に個人的なお話を聞かせているようなのが、新井素子の文体の一つの特色でしょう。新井素子も太宰を読んでいるそうだから、そこに一つの共通点があるんじゃないかという気がします。

新井素子さんが太宰の名前を上げているのは、「毎日新聞」1978年1月22日の記事くらいしか把握していない。

「駈込み訴え」

主への妄執を嘆くか鴻鵠の志を知らぬ燕雀の器量の小ささに憤るか最後の自己欺瞞を笑うか。話者の惑乱ぶりが時々筒井康隆の小説の登場人物に見えて可笑しかった。しかしそれもこれも惑星開発委員会(漫画版)の計画の内だと思ったら戦慄を禁じ得ない。

「東京八景」

なんかやたらと身につまされて辛いんですけど。

読了日:9月15日 著者:太宰治

走れメロス (新潮文庫)

走れメロス (新潮文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

旧訳版を読んだのは中3の1983年。翌年が、てことで書店で大々的に売られていた。買って読んだが内容はさっぱり判らなかった。

戦争は平和である
自由は屈従である
無知は力である

というスローガンがかっこいいなと思った。
あの頃に比べれば驚く程話についていけたし面白く読めたのが自分でも意外だった。新訳のせいもあるのかも知れない。現状に不満を抱える冴えないおっさんが若いおねーちゃんとの恋愛で自信を持ち自分でも何かできるかもしれないと身の程知らずな大望を持つもやっぱり現状は覆りませんでした、という話。
そのディストピア描写がすこぶる興味深いというか面白い。ニュースピークだとplusgoodで「超いい」てここはディストピアですか。倍超いい。マリナさんグッドですよ! グッド・グッダー・グッデストですよ! 二重思考とか普通に身に付いてるしな。プロレスに演出があると知りながらなお真剣勝負であることを信じている、みたいな。
「附録」が過去形で書かれているので、ひょっとして、と思ったらトマス・ピンチョンが解説でそのことに触れていた。やっぱりそう解釈されるのか、と腑に落ちた。希望、なんだろうか。でもそれが書かれた時代や社会ってのもどんなのかってのは判らんよねと思うくらいには政治的に懐疑的。
読了日:9月11日 著者:ジョージ・オーウェル

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

カオスノート

本当にナンセンスだった。処々でくすくす笑った。面白かった。
読了日:9月9日 著者:吾妻ひでお

カオスノート

カオスノート

わたしの宇宙 (2) (IKKI COMIX)

連載の終了が登場人物の死、というのは親から見た子離れのことなんじゃないかと思った。少なくとも何らかの関係性からの別離を意味するように思う。その言い方で言えばコミックスてのは別の生なんだろうか。連載中の彼らとコミックスの彼らが厳密に同じ人であるかは判らないが。俺にとっては好みの青春ものであった。SFマガジン神林長平の「言葉使い師」を初めて読んだ頃のこととか思い出した。
(別の生じゃなくて死体だったりして。死体よりも先に別の生とか考える自分が可笑しい。)
読了日:9月2日 著者:野田彩子

わたしの宇宙 2 (2) (IKKI COMIX)

わたしの宇宙 2 (2) (IKKI COMIX)

五点リーダとは? 三度。

9月6日に上京し世田谷文学館の「日本SF展・SFの国」を見て、えらい興奮した訳です。展示の中には星新一小松左京筒井康隆など、名だたる作家の生原稿もあり、それらを眺めながらふと五点リーダ問題のことを思い出して、この方々は原稿で点々をどのように書いているんだろうと気になったのでチェックしてみた。
星新一は五点。「・・・・・」である。小松左京も五点。小松の場合は読点「、」を二マス使うリーダに修正した箇所もあったが、その際も「、」の横に点を四個「・・・・」書き入れる、という具合だった。合わせて五点、である。ちなみに筒井康隆の原稿には点々が見られなかった。
翌日9月7日は練馬区立美術館の「あしたのジョー、の時代展」を見に行った。ちばてつやが書いたエッセイの生原稿が展示されていたので思わずチェックしてみたら、なんとこちらも五点「・・・・・」だった。
してみると、製本して六点リーダ「……」となる部分を原稿用紙に書く時には、二マス使って「・・・・・」と五点で書くのが一般的なのだろうか。以前この雑録で新井素子さんの「・・・・・絶句」はなぜ五点なのか、という記事を書いた時に、新井素子さんの生原稿を見たことがあるという方から、それは新井素子さんの書き癖だ、というコメントを頂いたことがあるが、単に一作家の書き癖という話ではなさそうである。
謎は深まるばかりです。

2014年8月の読書メーター(まとめ)

読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2644ページ(『鋼の錬金術師』全27巻の分は加算されていない)
http://book.akahoshitakuya.com/u/153604/matome?invite_id=153604

ベルサイユのばら (11) (マーガレットコミックス)

新作エピソード4話を収録。これを読む前に本編を読み返すことをおすすめする。どれを読んでも涙がこみ上げてくる。雑誌掲載時より更に加筆がある「エピソードI」の深みが増した内容に泣ける。ジェローデルの密やかな思いの深さに泣ける。オーストリア宮廷で成長したマリー・テレーズを一目見たフェルゼンの回想に泣ける。その後どうなったのか気になっていたル・ルーに再び会えたこととアランのいくら憎んでも余りある程の相手を赦す行動に泣ける。泣いた泣いた。これで更にエピソード編IIが来るとかまだ泣かす気か。楽しみにしてます〜。
(「ベルサイユのばら」を読んで大学でフランス革命史を専攻したという人に今は共感できる。)
読了日:8月31日 著者:池田理代子

大奥 (11) (ジェッツコミックス)

帯に「怪物、徳川治済。」とある。何の悪意もなくただ退屈だからという理由だけで肉親を殺せる人間が政権の頂点にいる。息子である第11代将軍・徳川家斉は彼女の支配に抗うことができるのか。そして赤面疱瘡治療の行方は。この巻、実に怖い。何重もの意味で。
読了日:8月28日 著者:よしながふみ

大奥 11 (ジェッツコミックス)

大奥 11 (ジェッツコミックス)

鬼灯の冷徹 (15) (モーニングKC)

座敷童子ちゃんたちが相変わらず不気味かわいい。鬼灯の冷徹の感想はこれしか言ってないような気がするがそうなんだから仕方がない。
読了日:8月24日 著者:江口夏実

鬼灯の冷徹(15) (モーニング KC)

鬼灯の冷徹(15) (モーニング KC)

ZUCCA×ZUCA (10) <完> (モーニングKCDX)

グランド・フィナーレと呼ぶにふさわしい万感の完結巻。「フィナーレ」はうわーうわーと心中で叫びながら読んだ。宝塚ファンではない俺でさえも宝塚歌劇団100周年おめでとう、ありがとう、と言いたくなった。何かに狂おしい程の情熱を注ぐ人達の姿ってやっぱり面白いと共感を込めて改めて言いたい。
これでZUCCA×ZUCAが読めなくなるのは寂しい。9月に発売される作者の読書遍歴を綴った自伝的コミック『れもん、よむもん!』(新潮社刊)も楽しみにする。
読了日:8月24日 著者:はるな檸檬

ZUCCA×ZUCA(10)<完> (KCデラックス モーニング)

ZUCCA×ZUCA(10)<完> (KCデラックス モーニング)

ぬいぐるみ殺人事件

すごくしっかりした造本で感動。カバーを外すと同人誌版の表紙が現れるのですな。楽しい。新井素子さんの文章にふくやまけいこ氏のイラストが付いてるのってよく考えたらすごいことだ。新井素子ファン的には復刊したこと自体に意味がある訳でそれはここに収録されたリレー漫画を描いた漫画家さんや作家さんのファンの人たちも同様じゃなかろうか。過去にこんなことやってたのかという興味から好きな人は読めばいいじゃないかな。
かがみあきら先生が亡くなったのはこのリレー漫画が続いている最中で、編者の「あ・と・が・き」によると6月30日に高田馬場のかがみ先生宅でこの本収録の原稿を受け取り(先生の体調が悪いことを心配している)、8月9日に知人から相次いで訃報が届いたと。そういう意味の感慨はある。
読了日:8月21日 著者:新井素子吾妻ひでお

ぬいぐるみ殺人事件

ぬいぐるみ殺人事件

なんて素敵にジャパネスク〈4〉不倫編 (コバルト文庫)

嫉妬に狂った高彬が怖かった。外面はいいのにこと妻のことになると凶暴性を露呈するとか現代風に言えばDVを連想させる。帥の宮ってそんなに……なんだろうか。出てこないのでじれじれ。しかしこの四人で悪巧みしても全くうまく行きそうもないと思ってしまうのは何故だろう。
読了日:8月15日 著者:氷室冴子

なんて素敵にジャパネスク〈4〉不倫編 (コバルト文庫)

なんて素敵にジャパネスク〈4〉不倫編 (コバルト文庫)

AWAY-アウェイ- (1) (フラワーコミックス)

大人が消えちゃう話かと思ったら子供が消えちゃう話でもあった、というのに驚いた。原案である小松左京の「お召し」は読んだことない。続きが楽しみ。
読了日:8月15日 著者:萩尾望都

はじめのニット! (1) (KCx ITAN)

web試し読みの続きが気になったので買って読んでみた。主人公のマイペースぶり含め雰囲気がほわほわしてていいな。
読了日:8月15日 著者:芦田実希

はじめのニット!(1) (KCx)

はじめのニット!(1) (KCx)

鋼の錬金術師 全27巻 (ガンガンコミックス)

この物語を丸一日かけてずっぷり浸りながら読み終わる悦楽。たまらん面白かった。
読了日:8月15日 著者:荒川弘

魔聖の迷宮 グイン・サーガ133巻 (ハヤカワ文庫JA)

面白い。続きがますます楽しみになった。
読了日:8月10日 著者:五代ゆう

魔聖の迷宮 (ハヤカワ文庫JA)

魔聖の迷宮 (ハヤカワ文庫JA)

犬とハサミは使いよう (9) (ファミ通文庫)

マキシ様ってば超輝いてる。全てマキシ様の言うとおり。読むね。読まされれるね。そして次巻は遂に最終巻。この難局に解決策は果たしてあるのか? 楽しみだ。
読了日:8月6日 著者:更伊俊介

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

普段読んでいる本のその紙を、誰がどのように作っているのか考えたことはありますか。僕はありませんでした。日本国内の出版用紙の約四割を担っている日本製紙、その主力工場である石巻工場の、東日本大震災での被災から再起までを描いたノンフィクション。本を読むのが好きな人にぜひ読んでもらいたい本です。具体的には、文庫版の『永遠の0』、『天地明察』、『カッコウの卵は誰のもの』、単行本の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『ロスジェネの逆襲』、『ホテルローヤル』、マンガの『ONE PIECE』、『NARUTO』が好きな人は、読むと何かしら感じるものがあるんじゃないかと思います。震災の話ですから、もちろん感動したり心が暖かくなるようなことばかりが書いてある訳ではありません。それでもこうしてこの本が手元に届くという、その事実に感動を覚えずにはいられません。
(奥付の前のページの【使用紙】リストとカラー口絵でぐわっと来た。『ルリユール』の時もそうだったけど重さとか手触りとか匂いとかがしっくり来る本はなんか触り続けてしまうなあ。)
読了日:8月4日 著者:佐々涼子

強気な姫騎士さまのしつけ方 (2) (一迅社文庫)

女体盛りの処もっと詳しく。西洋の歴史とか政治体制とか知らないので時折挟まれる歴史薀蓄が楽しい。果たして体育祭の裏側でどんな国際謀略が進行しているのか。ずっと沈みがちだったベアちゃんが気になりますよ。次巻も楽しみ。
読了日:8月2日 著者:マサト真希

強気な姫騎士さまのしつけ方2 (一迅社文庫)

強気な姫騎士さまのしつけ方2 (一迅社文庫)

とも路

帯によると「大正、昭和、激動の時代を生き抜いた一人の女性の半生。」とのことだが。
何も起こらない。びっくりする程面白くなくそれでも谷口ジローの画の説得力で読み進められるのだが、何この漫画と訝りながら読んでいったら、伊藤友司の生誕100周年を記念して真如苑内で発行される季刊誌に連載された漫画、だったんだと。なるほどさもあらんて感じだった。信者さんたちにとっては崇拝の対象となる人物の伝記なので楽しんで読めるのだろう、きっと。
熱心な谷口ジローファンは読めばいいと思う。
読了日:8月2日 著者:画:谷口ジロー/原作:荻原美和子

とも路

とも路

2014年7月の読書メーター(まとめ)

読んだ本の数:23冊
読んだページ数:4343ページ
http://book.akahoshitakuya.com/u/153604/matome?invite_id=153604

白暮のクロニクル (3) (ビッグコミックス)

率直に言えば『屍鬼』と人魚シリーズを思い出す訳です。話の軸となる要素を展開している段階なんだろうか。
読了日:7月31日 著者:ゆうきまさみ

強気な姫騎士さまのしつけ方 (一迅社文庫)

再読。お手。わんわん。
読了日:7月29日 著者:マサト真希

強気な姫騎士さまのしつけ方 (一迅社文庫)

強気な姫騎士さまのしつけ方 (一迅社文庫)

ハルロック (1) (モーニング KC)

発売日に発注した補充分がまだ届いていないが待ちきれずに買った。俺は電子工作にはまるで興味がないが何事も電子工作に結びつけてしまう主人公のナチュラルなずれっぷりが次々とツボにはまりとにかく可笑しい。「6Ω ぼっち惑星」のラストページ、大笑いしつつ胸がちくちく痛むのは何故だろう。
読了日:7月25日 著者:西餅

ハルロック(1) (モーニング KC)

ハルロック(1) (モーニング KC)

009 RE:CYBORG (4) (ビッグガンガンコミックススーパー)

展開がまだるっこしい。相変わらずアニメは見ていない。
読了日:7月25日 著者:麻生我等石ノ森章太郎神山健治

ZUCCA×ZUCA (9) (モーニングKCDX)

この巻も粒ぞろいのエピソード満載。蘭寿とむさん退団の報で落ち込み涙が止まらないともちゃんにもらい泣きしたり結婚式で新郎と義父そっちのけで宝塚ネタで盛り上がり信頼関係を深め合う嫁と義母とか笑ったり泣いたりとても楽しかった。面白いなあZUCCA×ZUCA。あと1巻で終わりなんて……。
「ヤダ完全に 無意識……」「……無意識なの……!?」ここんとこすごい笑った。
読了日:7月23日 著者:はるな檸檬

ZUCCA×ZUCA(9) (KCデラックス モーニング)

ZUCCA×ZUCA(9) (KCデラックス モーニング)

GIANT KILLING (32) (モーニングKC)

ここ最近の流れは本当にドキドキハラハラで読んでいて緊張する。逆境を跳ね返すパワーが更にチームを強くする、のか? モーニングを読んで結果は知っているのに次の巻が待ち遠しい。
読了日:7月23日 著者:ツジトモ

GIANT KILLING(32) (モーニング KC)

GIANT KILLING(32) (モーニング KC)

勇しぶ。〜勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。〜 (3) (ヤングガンガンコミックス)

ヤングガンガンコミックス版はアニメを基調にしたコミカライズ。入荷数が少なすぎて怒りの仕入れ手配をした本が本日ようやく再入荷したので買った。「一番Hな『勇しぶ。』」な看板に偽りなく申し分なくけしからん感じ。もっとやれと言いたくなるが残念ながらこれにて完結。大団円ですかっとした。
アニメでも登場した魔女っ子セアラ店長がかわいらくして大変よかった。好みである。で、いいラストだったとおまけページを見たらイラストで感極まってしまったという。ラウル爆発しろ! 勇しぶ。のコミカライズはこれといいドラゴンコミックスエイジ版といい実に良かった。一粒で三度楽しめた。
読了日:7月23日 著者:柚木ガオ/戌角柾/左京潤

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 (10) (富士見ファンタジア文庫)

第10巻でついに完結。前巻がこれ完結!? という内容だったので、この巻自体が豪華なボーナストラックのようなものかなと思った。とりあえずご予約されたラウルと夢の中の副店長は爆発してしまえばいい。その副店長に対し「ヒモ……?」という発想しか浮かばなかったのは俺のせいじゃないと思う。
しかしもっと読みたかったというのが正直な処で、これで彼らに会えなくなってしまうのは寂しいな。ただ、最後まで楽しい物語に付き合うことができて感無量です。ありがとうございました。自作の刊行も熱烈に楽しみに待っています。
プリンやヨーグルトやアイスの蓋の裏ってちょっとうれしいボーナストラックて感じですよね。
読了日:7月21日 著者:左京潤

櫻の園白泉社文庫)

『LaLa』で第二話の「花紅」だけ読んでいたんだが約30年経ってようやく全編を通して読んだ。なぜ今だったのか。たまたまである。この本自体は前から持っていたが買った時にものすごく酔っ払っていたので読めなくてシュリンクも剥がさずにずっとそのままになっていた。変にはしゃいだ処のある第一話は今見ると強烈に当時の風俗を思い出させる。そこからだんだんと抑制の効いた描写になっていくのが興味深い。意図した演出なのか、それとも作者さんの何かの変わり目だったのか。ノスタルジーは感じない。ただ彼女らの揺らぎにあてられる。作中に万葉集の歌が登場したのはなんだかシンクロニシティ
吉祥天女』を猛烈に読み返したくなったんだが部屋にあるかな。ないかも知れない。
読了日:7月18日 著者:吉田秋生

櫻の園 白泉社文庫

櫻の園 白泉社文庫

小説 言の葉の庭 (ダ・ヴィンチブックス)

すごく面白かった。映像作品についての補完を期待して読み始めたんだがすぐに引き込まれ読むのを中断するのも辛かった程のめり込んだ。ストーリーは同じ。ただし映像の方ではほとんど描写されなかった周辺の人物たちも一個の語り手として登場し彼/彼女が紡ぎ出す言の葉の連なりが人と人との関わりを重層的に顕現させる。同じ道筋をたどりながら違う模様が描かれている、と感じた。だから印象も違う。映像版とは別種の感動がある。もう一度見返そうと思っているんだが、小説版を読み終わった今二度目の鑑賞でどう思うのかちょっと楽しみ。
読了日:7月17日 著者:新海誠

なんて素敵にジャパネスク (3)人妻編 (コバルト文庫・新装版)

高彬が喧嘩をするからにはよっぽどのことがあったんだろうとは思ってたんだけど(この辺り瑠璃姫には判って頂きたかったとこれは男側からの愚痴である)いよいよ不穏な雲行きですな。帥の宮の名前は昔何かで耳にしたことがあったような気がする。てことはよっぽどの悪役(失礼)なんだろうか。あとアンコールに出てきた煌姫はその気位の高さと捻た人生観と旺盛なバイタリティがとても面白かったんだが瑠璃姫目線で見るとやな女ですな。ますます面白い。この後バトルがあるのだろうか。
読了日:7月13日 著者:氷室冴子

なんて素敵にジャパネスク〈3〉人妻編 (コバルト文庫)

なんて素敵にジャパネスク〈3〉人妻編 (コバルト文庫)

言の葉の庭 (アフタヌーンKC)

割りと忠実にコミカライズされている。その分前の二作で見たような人物描写の掘り下げはあまりなされていない。絵柄が可愛い感じなのも映像作品とコミカライズを辿ってきた今読むとちょっと違和感。あくまで個人的に。ただこれはこれでよい。あとがきで描かれた二人が好きだ。
読了日:7月12日 著者:本橋翠/新海誠

言の葉の庭 (アフタヌーンKC)

言の葉の庭 (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル 全2巻 (アフタヌーンKC)

クライマックスに山崎まさよしOne more time, One more chanceが流れない代わりによりきめ細かく描かれた遠野くんと篠原さんの離れていくスピードと遠野くんの拘泥があった。映像の方も大概やられたが漫画版でもやられた。最後はそう持っていくのかという驚きが。篠原さんは静岡(の田舎)から転校してきたんだって。映像の方もそうだっけ。
アフタヌーンKCの『ほしのこえ』は売れ行きは落ち着いてるんだけども『秒速5センチメートル』は売れ続けている。第一巻は2010年11月22日第一刷発行、2014年3月5日第十一刷発行、第二巻は2011年4月22日第一刷発行、2014年3月5日第六刷発行。

読了日:7月11日 著者:清家雪子新海誠

秒速5センチメートル(1) (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル(1) (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル(2) <完> (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル(2) <完> (アフタヌーンKC)

ちはやふる (25) (BE LOVE KC)

名人戦とクイーン戦がついに決着、しかしこの時から既に来年の戦いは始まっているのだった。みながみな決意を胸に秘める25巻。『ちはやふる』相変わらず面白い。この巻の続きは15日発売の『BE・LOVE』で!
読了日:7月11日 著者:末次由紀

ちはやふる(25) (BE LOVE KC)

ちはやふる(25) (BE LOVE KC)

たいようのいえ (11) (デザートKC)

頑なな心が解けていってそれぞれが帰る場所を見つけたり今までいた場所の思い出が走馬灯のように巡ったりとついにここまで……と感慨深い11巻だがラストで。心の準備が。あと織田くんかわいいな。やっぱり猿なのか。
読了日:7月11日 著者:タアモ

たいようのいえ(11) (KC デザート)

たいようのいえ(11) (KC デザート)

ほしのこえ (アフタヌーンKCDX)

映像の方は二人の関係性以外をほぼ描いていなかったが、漫画版は脇役を登場させてストーリーに膨らみをもたせ合わせて二人の内面ももっと深く描いている。描いてないことの衝撃を踏まえた上で綺麗に漫画化していると思う。そしてやっぱり最後はちょっとくる。佐原ミズの絵がとてもいい。
2005年2月23日第一刷発行、2010年11月22日第二十一刷発行。KCDXの通番1984、という数字には思わず反応してしまう訳です。
読了日:7月10日 著者:佐原ミズ新海誠

ほしのこえ (KCデラックス アフタヌーン)

ほしのこえ (KCデラックス アフタヌーン)

紙の本は、滅びない (ポプラ新書 018)

第三章「書店は、今……」は書店で働く者として活を入れられたように感じる内容。ぼんやりと意識はしているけど日々の仕事に追われる中でどうしても疎かになりがちなことを再確認させてくれたという意味で。
あとがきを読んだらあちこちの媒体で発表された文章に手を入れて一冊にまとめたものだそうで。節が変わった際に内容が続いてるような続いてないような曖昧さがあり読んでいてストレスを感じた。まえがきにしてそこで説明した方が良かったんじゃないだろうか。
読了日:7月10日 著者:福嶋聡

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。 (4) (ドラゴンコミックスエイジ)

ドラゴンコミックスエイジ版『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』も4巻にてすっきりきっぱり大団円。フィノの可愛らしさを堪能したコミカライズであった。ギャグのテンポというか間合いが気持ちいいんだよなあ。この調子でずっと読みたかったのでそれは残念。
読了日:7月7日 著者:森みさき/戌角柾/左京潤

現代魔女図鑑 (1) (REXコミックス)

「人口の数%が魔女の力を持つ世界」を舞台に様々な魔女やその周囲の人たちの日常(恋と青春!)を描くオムニバスストーリー。『サヤビト』から好きな漫画家さんだが入荷してすぐ残り1冊になってしまったので追加を待ってから購入。笑えたり心が暖かくなったり切なくなったりどれもとてもよい。
読了日:7月6日 著者:伊咲ウタ

続ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫・新装版)

いろんな思いに決着がついたりつかなかったりついてないのにあえてついたふりしたりそうして人がゆきすぎていくのは世の習いとはいえ一つ一つに触れれば千々に乱れる我が心、その様が切ない。切ない。あとがきを読んで感じる処あり。
読了日:7月6日 著者:氷室冴子

続ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫)

続ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫)

ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫・新装版)

詰めの甘いオーベルシュタインという感じ。ご主人様に対する度の過ぎた情愛がちょっと勘弁してくれと言いたくなる程うっとおしかったので、自分の仕掛けた罠に自分がはまりしかも抜けられず困惑している様が痛快である。煌姫はこの先二人の間に立ち塞がる障害となるか。この人けっこう好き。楽しみ。
読了日:7月2日 著者:氷室冴子

ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫)

ジャパネスク・アンコール! (コバルト文庫)

なんて素敵にジャパネスク (2) (コバルト文庫・新装版)

1巻は能天気に楽しんだけれども。2巻はもう最後の方は涙が止まらなかった。ただただ、切ない。
なんて素敵にジャパネスク』やばい。やばすぎ。2巻のラストシーンを読み返しては感極まって泣いているという。
引きずるなあこれ。情と理の狭間の落ちて行き場所を見失った想いの悲しさと哀れさ。ため息しか出ない。あと高彬優しすぎ。憎らしい程。
読了日:7月1日 著者:氷室冴子

なんて素敵にジャパネスク〈2〉 (コバルト文庫)

なんて素敵にジャパネスク〈2〉 (コバルト文庫)